007-シルバー・タグ
「みんなおはよう!」
今日もいい挨拶をしたと思う。元気よく挨拶をすること。それは今日も一日がんばろうと自分の体への合図、だったり友達と一緒に行こうという掛け声だったりと様々な意味がある。あいさつされて嫌な気分になることはほとんどないだろう。相手が嫌いな人じゃない限りは…。少なくとも僕の友達にはそんな人はいない。
「おはようッス!ルイ。」
「お、おはようございます。」
「ふん、今日は早いな。貴様はもっと遅く来る人間ではなかったか?」
我らがクラスメイトが返事を返してくれる。上から時雨 と 月 と 光だ。
一人目の時雨、本名玖珂時雨は『ッス』口調が特徴な小柄でヤンチャ系な少年だ。クラスの盛り上げ要員…、みたいな感じだ。こいつとはよく馬鹿話をしながらつるんでいる。
二人目の月、本名不知火月はまたまた小柄な白髪ロングの幼j…少女だ。気が弱くあまり話すほうではないが、いつも賑やかなうちのクラスに慣れたか最近は話すようになってきている。体中の色素が抜け落ちたのかと思うほど白いのでよくみんなに白ちゃんと呼ばれている…。本人は嫌がるが。
最後の光、本名天野宮光は銀としか表現できないような美しい銀髪に左右の眼の色が違うオッドアイのイケメンで、いつも『余はハーレム王になるッ!』って感じに話す痛い系の男だ。いつも偉そうに話すが一応クラスのことも思っているような素振りがある…、様な気がする。というか僕がよく読むライトノベルの設定によくあるチート系主人公そのものなんだけど…。気のせいだろう。
「そう?それほど早いとは思わないんだけど…。」
「ライト君、ルイ君はいつもの発作のせいで遅れてくると思うの…。」
「そうかそうか…、このリア充めぇ!爆★発しろォ!」
「ちょ?!ライト、落ち着くッス!!」
今日もクラスは平常運転です。今日はちゃんと来れたせいか世界が違って見える。遅れてくる日は教室はざわざわしているし人がぎっしり。そんな感じだったが、今日は教室の中に僕と時雨 と 月 と 光しかいない。マイマイは別のクラスで話しているのだろうかここにはいない。黒板には今日の日付やらなんやらが事細かく記入してある。日直はちゃんと仕事をこなしたようだ。というか日直はどこに行ったのだろうか…?不思議だ。
「あ、あの。夏休みの皆さんのご予定ってあるんですか?」
月が夏休みの予定を聞いてきた。もちろん僕は彼女との甘い甘い生活が待っているからね。とりあえずそのことを言えばいいだろう。
「僕はね、彼j…
「ルイ君は言わなくていいです。予想できている…というかその話は何回も聞いたのです。」
「orz」
ーーーなぜだ。
「俺は特に予定はないッス。しいて言えばクラスのみんなと遊ぶくらいッス。」
「そうなんだ…。ライト君は?」
「余も特には何もないな。」
「「意外だな(ッスね)。」」
「意外…。ライト君って、夏休みには外国に避暑に行くとか、そういう金持ちみたいな感じだと思ってた。」
「「うんうん。」」
「前にも同じことを何回も言われたが、余は特に金持ちの出とかハーフというわけではない。れっきとした普通の日本男児だ。」
「「「お前|(ライト君)のような日本男児がいてたまるか(は、いないと思います)。」」」
「そうか?」
「「「そうだ(です)。」」」
実際その通りだと思う。この世界のどこに普通の日本男児の銀髪オッドアイのイケメンがいるというんだ。というか、あのルックスなら彼女の一人や二人いていいと思うんだが。……うん、きっと性格が原因だな。常に言ってる『ハーレム王になるッ!』という言葉、女の子からすると『○股をかけます』と言っているようなものだよな…。そりゃあ彼女ができるわけないわ。ライトには。」
「…(怒)」
「ルイ君ルイ君。」
「声に出てるッスよ?」
「あ…。どこから?」
「『彼女ができるわけない』のとこからです。」
「ああ~。そこからか。と、いうことは…。」
ライトのほうを見ると頭が真っ赤になっていて湯気が出ている。銀色の紙に白い肌なので怒りの赤がよく目立つ。下を向いていてよくわからないがきっとその顔は怒りに歪んでいるのだろう。それなら…
<コマンド>
戦う
言い訳を言う
→【逃げる】
「逃げるッ!!」
「逃がすかッ!!」
こうして僕とライトの追いかけっこが始まるのだった。
まぁ、その数秒後に捕まるのだけれど。
今回の話はいかがだったでしょうか。
誤字脱字感想待ってます!
次回をお楽しみにっ!それではまた会いましょう。
2014/04/02 0:09 改行を追加しました。
2014/04/05 11:12 4/1ネタを削除しました。




