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#59 ハンバーグ失踪事件と京都すき焼き

(2026/03/04)


実は今日も今日とて京都にいる。


昨日熱が出ていたのに京都に来たのは、昨晩寝る前に友人から連絡が来たからだ。


静岡在住のその友人は、仕事の関係で時々関西にやってくる。

今回は合間を縫ってランチデートに誘ってくれた。


合流してから「何食べる〜?」と新京極をぶらつく。


「おぉ!とくらあるじゃん!」


二人で向かった。


とくらは京都人ならほとんど知っているであろう手作りハンバーグのお店だ。

確か3店舗ほどあるはず。

関西圏外の友人が京都に来たときは、とりあえず候補に入れるお気に入りの店でもある。


180gか300gを選べるのだが、迷うくらいなら300gをおすすめしたい。


観光大国となった京都の中では、値段も比較的リーズナブル。

しかもちゃんと美味しい。


いちばん安いオリジナルハンバーグ180gは千円でお釣りが来る。

ランチセットなら確か1100円くらいだったはずだ。

コスパ良しなのだ。


パツパツに膨れたハンバーグに箸を入れると、

プシュー!っと肉汁が溢れ出す。


ソースも豊富で、赤ワイン風味のオリジナルからカルボナーラ、明太子マヨなど変わり種まである。

何度行っても飽きない。


そんな店だ。


──が。


新京極を抜け、三条でGoogleマップを開いた瞬間。


定休日じゃないか!


肩を落とす二人。


口の中はもう完全にハンバーグだったのに。


どうやら私は最近、ハンバーグ運がないらしい。

すまん、友よ。


来た道を戻りながら、頭の中は肉でいっぱい。


ふと目に入ったのは、ハンバーガーの大きな看板。


おぉ豪華だなと思って視線を横にずらすと、


すき焼き


二人で顔を見合わせ、そのまま入店した。


結論から言う。


めちゃくちゃ美味かった。


久しぶりの京都流すき焼きは、肉のコクが濃い。

生卵と絡めると、完全にご飯泥棒だ。


京都というか関西のすき焼きは、最初から割り下を入れない。


鍋にザラメを敷き、肉とネギを焼く。


砂糖が溶け、肉汁と絡まり、肉が粘度のあるテカリを纏う。

そこへ醤油を落とす。


そして、まずは肉だけ食べる。


これが流儀なのだと、昔教わった。


ちなみにこの店、私にとっては少し敷居が高い。

正直、予算オーバーだった。


だが友人が言った。


「私が誘ったんだから!」


ありがたい。

申し訳ない。


だが人の金で食う肉は、どうしてこんなに美味いのか。


元々のクオリティもあるだろうが、極上だった。


向かいの席には外国人観光客の家族。

そしてそこには、絵に描いたようなベイビーがいた。


満面の笑みでこちらに手を振る。


当然こちらも振り返す。

かわいいかわいいと連呼する。


店内を見回すと、ほぼ全員外国人観光客だった。


しかも皆、ハンバーガーを食べている。


……次はそっちも食べてみたい。


スタッフの接客も気持ちがよかった。


「お写真撮りましょうか?」


声がかかるとホールに


「お写真撮りま〜す!」


と響き、奥からスタッフがゾロゾロ出てきて一緒にポーズ。


なんてサービス精神。


お腹はもちろん、心まで満たされたランチデートだった。

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