#57 37.7℃のレビュー
(2026/03/03)
その後も結局眠れず、熱は37.7℃まで上がった。
ベッドに横になる。
だが背中の接地面が熱くなりすぎて長く寝ていられない。
横になる。
座る。
涼む。
また横になる。
そんなことを繰り返していた。
映画でも観ようかとAmazonプライムを流したが、37.5℃を超えたあたりからどうにも内容が頭に入ってこない。
諦めてYouTubeで音楽を流す。
うん。
こっちの方が居心地がいい。
だが何もしないのは落ち着かない。
何かしたい。
そうだ。
前からやってみたかったことがある。
他の人の作品を読むことだ。
そしてレビューを書く。
私はレビューを書くのがあまり得意ではない。
というより、ほとんど書いたことがない。
「うちの子はこんな子じゃありません!」
と作者様に叱られる未来が見える。
幻聴まで聞こえる。
だから、どうしても億劫になってしまう。
そんなことはないと、書き手側になってからは分かるようになったのだが、長年の思い込みを変えるのは難しい。
だが、今の私は熱がある。
もし叱られたら言えばいい。
「熱にうなされながら読んだので」
免罪符、ゲットである。
元々読書は好きだが、長編を読む体力はない。
検索するのは「短編」。
気になったものを、とりあえず読む。
そこからの私は、ほとんど当たり屋だった。
短編を読み、
内容を咀嚼し、
思ったことを開けっぴろげにレビューとして書く。
そして★評価と一緒に投げつける。
もちろん全部満点というわけではない。
良いと思っても、好みというものがある。
そこは、どうかごめんなさい。
譲れない。
カクヨムとCaitaにレビューをいくつか投稿した。
作者様方、どうかお許しください。
私は今、熱が出ています。
普段ならもう一枚オブラートに包むところを、そのまま出しているかもしれません。
それでも、書きたかったのです。
だが、やってみて面白い発見があった。
感想を書くと、作品の解像度が一段上がる。
理由は分からない。
熱でふわふわしている頭では分析できない。
だが確かに変わる。
300dpiが、600dpiになるような感じ。
これは面白い。
そして思ったより、感想を書くのは楽しい。
カクヨムで自主企画をやってみてもいいかもしれない。
そう思った、37.7℃の午後だった。




