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身体を売って生活していた私が、デスゲームの参加者に選ばれていじめっ子と手を組む  作者: トムとゼリー


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9話 眠れる森のゴミ (挿絵あり)

場所は高尾。

高尾山の近くの山中の観光客向けコテージをポノコは根城に選び、クシアをベッドに寝かせる。


クシアは本音を言うだけ言ったあと、疲労が溜まり起きなかったのだ。


高尾は八王子の一件で人が全員避難しており、都心からも遠く高いところなら気配もさぐれないだろうと考えてのことだった。


ポノコは右手を握って震わせ、クシアの寝顔を見つめる。

「私、なんでこんな奴を守ってんだろう…。」


「私はこいつにずっと死んで欲しかった、今ならそれが叶うのに。」


山の麓から1人の参加者の気配がやってくる。


「どうしよう、ここで片無絵を置いていけば私が直接手を下さなくとも…」


ポノコは自分の荷物だけ持って逃げるか、参加者に立ち向かうか、ベッドと玄関を数回うろちょろすると。


「あぁん!!チキショウ!!」


ポノコは山の麓へ向かった。


着いてみると、道の真ん中にポツンとスーツ姿の中年男が立っているだけだった。

「ポノコちゃん…!!会いたかったよ…!!」

「・・・誰?」


挿絵(By みてみん)


ポノコは構えながら突進する。

「待ってくれ、僕はここのこと誰にも話してないよ!1人で来た!本当だ!!」

ポノコは聞かずに攻撃を連打するが、全てかわされてしまう。

ふと背中を向けてしまった所に思い切り押されて勢いがあまり前へ押し戻される。


「なんで攻撃が当たらないの!?」

「ポノコちゃん、相変わらずすぐ手が出ちゃうんだねぇ。」

「お前は誰なんだ!?なんで私の名前を知ってるんだ!?」

「僕だよ、僕僕!ほら、何回もホテルでエッチした仲じゃないか!!」

「知らねーよ!そんな奴たくさんいらぁ!!」

「君の欲しいと言った服も買ったし、お金も他の奴らよりたくさん払ったよ…?」

「知らん知らん!」

「凹むなぁ…、ほらこれで思い出してよ。」

男は免許証をポノコに見せた。


「・・わからん!!」

「ふざけんなよ…。」

男は甲高い作り声から低い地声になった。

「お前に支払った金額は1340万と520円だ。僕は君に破産させられたんだぞ!!」

「鉄拳制裁だぁぁ!!」

ポノコは懐に飛び込みパンチを3発撃つが、またも避けられてしまう。

「なんで!?なんで攻撃が当たらないのよ!?」

「さっきからるっせんだよクソガキィ!!!」

ポノコは足をかけられて地面に頭から激突してしまう。

「いたた…。」


「どうして僕の話を最後まで聞かねえんだよ!?僕が男だからか!?そうだろ!?」

「お前が知らないおじさんだからだ!!」

「じゃあどうしてクシアとかいう娘の事は守るんだ!!」

「っっ!?」

「ずっと殺したかった相手なんだろ?君に人生を捧げた…いや、全て吸い付くされた僕は忘れて、殺したかった相手は守るのか!?」

「あんた本当になんなのよ!?」

今度は男の方から近づき、ポノコが避けようとすると避けた方向に拳を置かれて顔から出血してしまう。

「お前のことずっとこうして殴りたかったんだよ!!うり!うり!!うりゃああ!!」

ポノコは科付きメリケンサックを顔面に4発くらい倒れてしまった。


「なんで私の避ける方向が…もしかして…人の心を読む能力!?」

「違う!全部君から聞いた情報だ!!君の名前も!高校でクシアというブロンドヘアで巨乳の娘にいじめられてたことも!住所だって知ってるぞ?神楽坂の…」


「なんなの気持ち悪い!!」

ポノコはもう一度殴りかかるが全て避けられカウンターを顔面に喰らってしまう。

「うう…まさか、あんた…」

「やっと僕のこと思い出してくれた!?」

「あんたの能力も超絶身体…?」

「違うだろ!!」

今度は鳩尾に外したメリケンサックを添えた状態で膝蹴りを喰らってしまう。

「ぅぅ!!」

「ちっ、体だけ頑丈になりやがってこのクソアマ!殴ってるこっちも痛いじゃねえか!!俺は昔お前に殴られたせいでどれだけ酷い目にあったか!あの時の不意打ちを喰らわずに逃げられればどれだけ良かったか考えない日はなかった!!でも今!やっとお前に復讐できる!!」

ポノコのダメージを受けた場所重点的に殴られ、さらにダメージが増す。

「まだまだ殴り足りねえ…、ねえ、何度も熱いセックスを交わした僕のことは綺麗に忘れて、どうしていじめてきた相手は守るの?」

「別に…守るつもりなんか…」

「じゃあなんで見捨てて逃げないんだ!?あの娘はさっきの戦いのダメージが抜けずに寝たきりなんだろ!?」

「いい加減教えてよ!!なんで全部知ってるのよ!?」

「君さぁ、ちょっと仲良くなったお客さんにすーぐクシアの事を愚痴ってたじゃないか、界隈だと有名だったんだよ。僕だって何度も話を聞いた。事後にね。」

「そ、そんな覚え…」

「死ねよ!!いつまで知らん顔なんだ!!僕には妻と子供がいた!で お前は会うたびにどんどん高い金を要求してきた!僕がとうとう払えないと言うと、僕をレンガで殴り裸の写真を撮って妻に送った!!僕はそれでも払わないと言うと警察に通報すると脅したあと、本当に通報しやがった!!少し注意されただけで済んだが妻にも連絡がいって、妻は僕の話を聞かずに息子を連れて出て行った!借金にも追われ、会社にもバレてもう人生めちゃくちゃにされた!!」

「家族がいるのに他人とセックスするあんたが悪いんじゃん…」

「るっせえ!!それから成功体験を覚えたお前はどんどん客相手に値上げするようになった!!僕はその最初の被害者なんだぞ!?」

「だからあんたのことは全くわからない!!覚えてない!!思い出せない!!本当に誰?あんたみたいなおじさんたくさんいる、いちいち覚えてると思う?」

ポノコはダメージで膝を笑わせながらも言葉では引く気がなかった。

「クソがァァァァァ!!」

男はポノコの片足を足で押さえ、思い切りポノコの頬をストレートで振り抜きポノコが一回転するほど殴り飛ばした。


「ポノコォ…おまえってほんっとうにクズだな。」


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