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身体を売って生活していた私が、デスゲームの参加者に選ばれていじめっ子と手を組む  作者: トムとゼリー


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17話 目指せ板橋 (挿絵あり)

ペルナが口を開く。

「そいえば、あなた達の目的ってなんですの?」

クシアが呆然とする。

「へ?」

「殺し合いに消極的な人を集めてねがい星の戦士たちを壊滅させたとしても、待ってるものはタイムリミットでしょう?」

「いやー、元々はそういう人達を集めた後にな?あの語りかけてきた骨の本体。このゲームを仕組んだ首謀者を探そうって思ってたんだよ。」

「首謀者をですの?」

「多分お前の参加者カードも普通郵便で来ただろ?デスゲームの開催なんて大それた能力持っているのに、普通郵便を使うなんて妙だと思わねえか?」

次にポノコが補足に入る。

「それによ、殺し合いで社会を乱すのは迷惑だーなんて言っておいて、もっと酷い状況になったのに何もしてこないのよ。ねがい星側もわざと余計な縛りを設ければもっと酷いことをするぞって見せつけて、東京から一般人は離れてもらった方が得策だと首謀者に思わせる意図もあったんでしょうけど、そもそもルールで非参加者を殺してはならないとか、街を壊したら即退場とかにすればいいのにそうしないし。能力は万能じゃなさそうだし弱点がありそうじゃない?」

「そう言いましても、その首謀者というのが東京の外にいたら詰みじゃありませんこと?」

今度はクシアが答える。

「そうだけど、犯人の正体さえ突き止められれば交渉の余地はあるんじゃねえかって、その証拠探しを手伝ってくれる人を集めたかったんだが、そこのまな板さんが余計な戦いに首突っ込んだせいで追われる身に…」

「なによ!!あの時は他に行く当てなかったじゃない!!」

「・・・待てよ、今なら行けるんじゃねえか!?」

「何が?」

「ほら、警察に捕まったらアウトだからどうしようもなかったけど、無関係の人が東京から出て行った今ならこのカードの製造元に侵入できるじゃんか!!」

「確かに。」

ペルナは首を傾げた。

「製造元?」

クシアは自分のカードを取り出して見せつけた。

「このカード、そういう専門の業者に依頼して作られたカードなんだよ。最初は電話で問い合わせたけどもちろん客の個人情報なんて教えてくれなかった。でも今の状況なら不法侵入も何も関係ない!!製造元の会社になにかデータが残ってるかもしれないだろ?」

「確かに何もないよりはマシですけれど、製造元がどこかわかりますの?」

ポノコはスマホを出す。

「念のためスクショしておいたわ、えーと。有限会社ロケットチェアー、住所は板橋区ね。」

「板橋ですの!?それならワンチャン…」

「爆破の被害に関しては無事の可能性が高え。」

「決まりね、板橋に向かいましょう。ねがい星の奴らは数的に勝てないし、見つからないように向かうしかないわ。」


ポノコたちは電波が繋がらず、スマホの充電も限られ、新宿周辺は荒野と化していたためとりあえず太陽を目印に板橋の方角である北に向かって走り出した。

ペルナの敏捷帯電による身体強化は超絶身体ほどではないため、全速力ではなく軽めのジョギング程度のスピードだ。


歩きながらペルナが質問をする。

「思ったのですけど、あなた方がアタクシにしていただいたようにねがい星に襲われてる人を探して救助して人を集めることを優先しては?」

クシアはギクッとする。

「た、確かに…」

ポノコは手で空中をチョップして言う。

「確かに伊府六さんの言うことにも一理あるけど、奴らに首謀者の証拠を消される方がまずいわ。みんな伊府六さんみたいに素直についてきてくれるわけじゃないでしょうし、私達だけが持つ首謀者に繋がる情報を先に用意しておいた方が良いと思うの。その間助けられなかった人達には悪いけど仕方ないわ。」

「・・・・・」

ペルナは何も言わなかった、それどころか一瞬唇を噛んでいるように見えた。

どうにもポノコのこの"切り捨て的な考え"が気に食わないらしいが、ポノコの言う事も全くの間違いともいえないため、何も言わなかった。

しばらくして、新宿中心部の爆破跡に近づくと、100人を超える大量の気配を感じ、3人は急いで感知の射程外に逃れる。


一旦3人は瓦礫の中に隠れて作戦会議を立てる。1番イライラしていたのポノコだった。

「なんなのよ!?昨日はあそこにあんなに人いなかったわ!!そうよね!?片無絵!?」

「ま、まあ誰もいなかったが…」

「でもねがい星じゃないかもしれないですわよ?」

「あんなに人が密集してて殺し合わないなんて同盟を結んでるねがい星以外に何があるのよ!?」

「とりあえず西に迂回しようぜ、どっちみちまっすぐ北に行くだけじゃ板橋には辿り着けねえからな。」

ポノコは瓦礫の外を覗き込んで警戒した後に、ペルナに話しかける。

「そういえば、私達はねがい星の戦士たちがどこにどう集まってるのか知らないわ。実際テレビではわざと隠してやがったし。伊府六さんは何か知らない?」

「そいえば…あなた方と会う前、ねがい星の奴らがチラッと"メタトロンとサンダルフォンは拠点でふんぞり返っててずるい"みたいなこと言ってるのを聞きましたわ。」

「出た、もう神話を創作ネタにするとか飽和してるっての。」

「なんですの?」

「いや、貴重な情報ありがとう。とりあえずどこかに拠点はあるのね。どこかわからないけどそこには近づかないようにしないといけないわね……」

ポノコが外に何もないのを確認し合図すると、3人は瓦礫を飛び出して西へ向かった。


正直、この時に都心に来ていたにも関わらず大勢に鉢合わせなかったのは運が良かったという他ない。この後、3人は東京の主導権をねがい星の戦士たちねがい星(ソルジャーズ)に握られてしまった事がどれだけ深刻か、身をもって知ることになる。

挿絵(By みてみん)

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