12話 女子2人、初めてのお泊まり会 (挿絵あり)
ポノコはまだ酔っており、ソファの肘掛けに頬杖をついてボーッとしていた。
ノーブラにぶかぶかキャミソールとパンツ姿のクシアは、ポノコが取ってきていた着替えを床に広げた。
「やっぱりこれ、ポノちゃんが選んでくれたんだよね?」
「・・・・あはい。そっすね。」
「かわいいー!!やっぱポノちゃんって服のセンスあるんだな。」
「・・・うっす。」
クシアはキャミソールの下からポノコが取ってきたブラをいくつか試着する。
「う…ブラだけはどれもちょっときつ…」
「あぁん!?」
「ご、ごめんなせっかく取ってきてくれたのに!!大丈夫レースのやつは全滅だけどスポブラは頑張れば着れるからなんとかこれで…」
「あぁん!?ああ!?おお?おおお!?」
「ありがとう!!」
「は?」
「私をここまで連れてきてくれて、着替えと食べ物も持ってきてくれて。私が起きるの待ってくれてたんだろ?だから、ありがとう。」
「・・・チッ。」
ポノコ。イライラマックス、クシアと目を合わせないように鋭い目つきで空中を流し目で睨みつける。
まるで鬼の形相そのものなのだが、それを見たクシアがつぶやく。
「・・・羨ましい。」
「・・は?」
「だってポノちゃん、どんな顔しててもかわいいから。」
「可愛い相手に下痢便食わせたりするのかお前は!!」
「うっ…」
「やっぱり私にしてきたこと謝る気はないんだな!?」
「・・・・・」
「ファルコンパンツ!!」
ポノコは裏拳で木造の壁にクレーターを作った。
「風呂入る。」
ポノコはシャワーを浴びながら、自分の体を見下ろす。
平たい胸、凹んだ腹、でかいけつ。
ため息が止まらなかった。
ポノコが着替えると、時間はもう20時を回っていた。
クシアはベットでうとうとしている。
敵も来てないし、話もぐちゃぐちゃ。
2人ともなんとなくデスゲームの現場に赴く気が起きず、やることも無いので寝たい気分だった。
ポノコは電気を消し、床にうずくまった。
クシアは暗闇に目が慣れた頃、首を傾けてポノコを見つめる。
「寒く無いのか?」
「暑い!」
「痛く無いの?」
「別に!!」
カーペットを見せつけるように両手足でバシバシ叩く。
「・・・・」
クシアは毛布で体をくるんでポノコのそばに歩み寄り、ポノコを毛布で覆うようにして床に寝転んだ。
ポノコが毛布の中でぎたぎた暴れ出す。
「っつ!!なにすんのよ!!
「おすそわけ。」
クシアは体をポノコに抱き寄せる。
クシアの体積を感じる乳がポノコの背中に圧着する。
「だーもー!暑苦しいのよ!!ベッド戻りなさいよ!!」
「だって私、誰かと家の外でお泊まりするの初めてなんだもん。」
「・・・は?」
「ポノちゃんは?」
「・・・小学生の時に一回あったくらい。」
「そうなんだ。」
「なんだよ、学校にお前の取り巻きいただろ、私を!一緒にいじめる!!」
「友達じゃないもん、あいつら。」
「んだよそれ。」
「・・・」
「・・・」
「ポノちゃん。」
「なんすか。」
「絶対、2人で生き残ろう。」
「なんで?」
「生きていたい気持ちは同じだろ?」
「・・はぁ、仕方ないわね。裏切ったら殺すぞ。」
「それでいいよ。」
「うん、だからとりあえず私から離れて。」
次回、ついに事態が動きだす。




