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大賢者様はなにもしらない  作者: レフ・エルザ
10/19

世界の知識は大切に。

レアがなにか書くものをと求めたので、紙と鉛筆を出した。

レアは不思議そうに紙と鉛筆を暫く眺めていたが、鉛筆の書き味を確かめると、いわゆる鉛筆持ちではなく、ぎゅっと握りしめて殴り書きのように地図らしきものをかき始めた。

全く知らない文字だが、なぜか読めた。

おそらく、レアの言葉を理解しているのと同じように、これもアビリティで対応されているようだ。

書き上げた地図には7つの大陸が書かれていて、それぞれに国名らしきものが書き込まれていた。


「この地図は、最初に降臨された賢者様が世界中を船旅して完成させたと言われているわ。現在、私たちが住む国はここ。アメリア王国の辺境の地であるティアの大森林。ここには私のような辺境の民と呼ばれる少数民族がいくつかそれぞれの集落の範囲を犯さないようにしつつ、協力し合って生きているわ。正直、王国の都市に住む人たちはちょっと苦手。辺境の民はどうにも馬鹿にされがちだから、腹が立つの」


あー。どこでもあるよね、そういう民族差別的なもの。

都会と田舎の埋められないギャップは異世界でも共通な様子で少し残念だ。

さて、異世界にきた人間が考えるだろうことを聞いてみよう。


「この世界には人間以外の・・・ほら、耳がとがっていたり、動物みたいな耳をしていたり、尻尾が生えていたりとかそういうひとたちというかはいないのか?」

「エルフ系や獣人系の人たちのことを言っているのね。この国では旅人以外はあまりいないけれど、別な大陸には彼らの国があるわ。いろんな人種がいるから、説明すると夜が明けそうだから、おいおい、ね」


そうなのか、と相づちを打ちつつ、心の中でガッツポーズをとる。

やはり、エルフや獣耳はオタク男子としては憧れです。

異世界にきたからにはいつかは会ってみたい。


「この世界の宗教はいくつかあるんだけど。このアメリア王国では、創造主である主神デエウス様をあがめてて、辺境の民たちはそれプラス自分たちの土地神様を信仰してます。私のこの赤い髪を持つ火の部族は炎の精霊王フレア様の祝福をいただき、火の属性魔法が得意です。といっても、私はからっきしなんですけどね」


創造主のくだりのところでは、寝転がっているじいさまが、ニタニタと笑いながら、自分を指出していかにも自分の事というアピールをしていた。

あんまりあがめる価値がなさそうだと思うのは俺の偏見か?

いや、今のところ話していると、適当な脱力系神様だし、ありがたみは薄そうである。

でもまぁ、宗教的なことはなるべくかかわりたくないので、深くツッコミをしないで置こう。


「あと、お金のことを聞きたいんだけど」

「そうね。通貨は基本的には国ごとにあるけれど。基本的に銅貨、銀貨、金貨、白金貨にわけられるわ。日常生活には銅貨、銀貨ぐらいでほとんど困らないし、金貨や、ましてや白金貨にいたってはおつりの問題で日常生活に持ち込まれると困るぐらいだわ」


レアは首から提げているちょっと薄汚れた小さな布袋をだして、その中身を見せてくれた。そこには銅貨と銀貨がいくつか入っていた。


「私の仕事は狩人。魔物を狩って、その討伐金を王国の中にあるハンターギルドにいってもらってきたり、食料として魔物の肉、加工品として魔物の皮や牙などを王国に下ろして、こうしてお金を得ているわ。貧乏ではないけれど、それほど裕福な暮らしもしていないかな」


半分苦笑いのようにレアが言った。

自分の実力がもろに反映される仕事、きっと苦労も多いのだろう。

それに、女性がやるのにはずいぶんと危険なお仕事に感じるのだが、そういった考えは異世界ギャップなのだろうか。

こういう内容もデリケートそうなのであえて今は聞かないでおこうと思う。

知識が増えてきたら、いろいろときっとわかることだしね。


さて、いろいろと情報を得たことだし、どう動くか・・・

そろそろかんがえようかなと思うが、とりあえず日も傾いてきたので、朝になってから考えよう。

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