おふざけ・2
しかしここはゲームじゃないから、酒呑童子のいるエリアまで行くのにけっこう時間がかかったりする。そんなわけだから、ミコトの毒舌と戦わなければいけない時間も増えるということなのだが・・・。
「しかし、酒呑童子は具体的にはどのくらいの強さなんだ?」
まぁ、いちいち会話を恐れてもいけないしな。こーいう真面目な話題だったら大丈夫だろ。
「・・・まぁいいでしょう。お答えします。」
ふぅよかった。
「酒呑童子はこのエリアの次にあるエリア、「バスト森林」に新しいエリアを作り、そこにいます。」
「新しいエリアぁぁ?そんなものをつくってしまうほど酒呑童子の力は強いのか!!?」
これはおどろいた。そんなものを作ってしまうとは。
「だから不安なんです。あなたみたいなどこの者かわからないやつとこんな強敵と戦わないといけないなんて・・・。」
グサッ。地味に傷つくなぁ・・。
「こんなことならシラハ隊長に来てもらえばよかった・・・。」
シラハという名前には聞き覚えがあった。
キョウの都の妖撃隊1番隊隊長だったはずだ。イケメンで、運動、武道、勉学、なんでもできる逸材とかなんとかだったはずだ。
「なんだよ、俺がそんなに不満か?」
「ハイ」
「おい!!!!さすがに即答は傷つくぞ!!!。てめぇ!このロリがぁぁぁ」
「なっ!ロ・・・ロリですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
ズバッ
「フハハハ!!!その程度の抜刀、おちつけば屁でもないわぁぁぁぁぁ」
いや、針をむけられたくらいには怖いです。
「くぅ、悔しいが・・強い!!」
「え、ちょっと待って。だんだん本気になってない?」
「覚悟ぉぉぉぉぉぉ」
「いやなに覚悟ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
そんなことをしながらきちんと前に歩いているのは、二人とも、さすがだった。