遠いエデン(楽園)1部
長い長い道のりを歩いてきました。
人生の半分以上をこの道の歩みに消費してしまい若い貴重な時間を奪われてしまいました。
あっ!失礼しました。私、久米原隆…くめはら たかし…と申します。
私は若い時分からある団体と関わりを持ち間も無く30年になろうとしてます。
どんな団体ですって?時々お宅にも訪問して来ると思います。薄い雑誌「みはりの塔」と「めざめの時」という雑誌を見せながら近い将来世界中の悪が終わらされ地球は「スプレンダーバース」と呼ばれる楽園となると触れ告げている「エルヒムの証明会」です。
あっやはりご存知でしたね。
でも、あなたに将来の希望云々は言いませんからご安心ください。そして、よろしければ何故私が証明会と関わるようになってどんな体験したか聞いてください。
始まりはずっとずっと昔になります。
その頃、私は前の仕事を退職して北国の千船市で新しい仕事についたばかりだった。
4月某日からの業務だった。
仕事は、配送業で主に土建工事に使用する資材のの配達で朝7時半から夕方6時くらい時には8時くらいまでかかる時もある。
休みは月2回だけ第一日曜日と第三日曜日だったけど北国の為に冬場はほとんど仕事が無いので旅行その他に使う事が出来、給料も僅かだが出る為に冬場に旅行したいと考え、せっせと新しい仕事に励んでいた。
仕事の方も2ヶ月くらいすると慣れて来て配達先にも知り合いが出来ていた。
片山仁…じん…さんも、その1人だった。
仁さんはある不動産屋の常務で建築関係も行なっている為に2日に1度は荷物があり、いつしか話を交わすようになっていたのだ。
ある日の配達の時に仁さんからこんな誘いを受けた。
「久米原君、次の日曜日は休みだろう?どうだ土曜日の夜、飲みに行かないか?」
「あっ!行きます行きます」私は即答した。
実は、当時ある悩みを持っていたのだ。
それは、真夜中に起きる不可解現象だった。夜中、異常を感じ目が覚めると体が動かない金縛りだった。
何度となく金縛りに会い時には青白い顔の女性に見下ろされていたりオカッパ頭の中学生くらいの女の子が後ろ向きになっていたりしていた。
大家さんに話すも信じてもらえない。でも酒を飲みに行って酔って寝ると朝までぐっすり眠れたので仁さんの誘いには、それから毎回ついて行くようになっていた。
ある日のスナックに我々が行く前から飲んでいた人がいたが、仁さんと親しいらしく建築会社の専務だそうだ。
すると、その専務から近く行われる選挙である候補に1票入れて欲しいと言われ私は了承した。専務は仁さんにこう頼んだ。
「なぁ仁さんよ奥さんにも1票入れてくれるよう頼んでよ」
次の仁さんの答えに驚いたのは私だった。
「でもなぁ家のカミさんエルヒムの証明会やってるから選挙行かないんだよ」
本当に驚きました。だって数ヶ月前に「エルヒムの証明会」の人に会ったばかりだからだ。
続く。




