船を探索する
船は雲の上高く飛び、エンジンが一定のリズムを刻んでいた。夕暮れが、空を深いオレンジ色に染めていく。眼下には、点在する島々が、霧の大海原に浮かぶ緑色の宝石のように見えた。
「トニー、この馬鹿!」アマイが彼の顔に指を突きつけながら叫んだ。「もう一回ボタン押すなって言ったでしょ!」
トニーはデッキチェアに寄りかかり、頭蓋骨型のストローで炭酸飲料をすすっていた。まるで、結果というものから休暇を取っている男の、まったく動じない落ち着きとともに。
「まあまあ、いいじゃないか」彼はにやりと笑う。「カワイの悲鳴、傑作だったぞ」
アマイが唸り、小さな生き物――カワイ――を抱き上げた。彼女の腕の中で仰向けになり、ショックでかすかに痙攣している。「気絶させたじゃない!」
「あの子の神経が弱いだけだ」トニーは、まったく悪びれずに言った。
「待って!」エレオが両頬をぴしゃりと叩き、突然何かに気づいたように叫んだ。「オロルン! まだクルーに入ってないよ!」
オロルンが瞬きする。「入ってなかったっけ?」
ケンジが腕を組み、平然と言った。「ああ。エレオが聞かなきゃならない。そういう決まりだ」
オロルンが、大袈裟なほど厳かにエレオに向き直る。「じゃあ、何を待ってるんだ、船長?」
エレオは立ち上がり、生涯かけて練習してきた演説でも披露するかのように胸を張った。「オロルン!」一拍、劇的で、まったく根拠のない間。「その……僕のクルーに、入りたい?」
オロルンが敬礼し、耳から耳まで笑みを浮かべた。「喜んで!」
キラッ!
光る青いメッセージが空中にきらめいた。
『オロルン ―― 年齢:十六 ―― 身長:百七十八センチ ―― 種族:人間/アズリアン』
エレオはそれを目を細めて見つめ、首を傾げた。「待って」指差す。「『アズリアン』って書いてある。それ、何?」
オロルンが速く、軽い調子で手を振った。質問がちゃんと着地する前に、すでに半分通り過ぎている様子で。
「ああ、地域の話だ。キニキには昔から混血の血が結構流れててな、大したことじゃねえよ」彼は両手を打ち鳴らした。「まあいいや――ハイタッチ、船長。やったぜ、俺たち、ちゃんとしたクルーになったな!」
エレオはあっさりと話を逸らされ、すぐにハイタッチに応じ、その質問が存在したことすら忘れた。「よっしゃああ!」
彼は理由もなく宙で一回転し、操舵輪に危うくぶつかりかけた。
「よし、トニー」アマイが、だいたい落ち着きを取り戻して言った。「緑のボタンを押して世界地図を確認して。他は何も触らないでね」
トニーは気だるくパネルを蹴った。「よし。地図の時間だ、ベイビー」
船の中央から、光る青いホログラムが咲き、全員の頭上に浮かんだ。クルー全員が一斉に身を乗り出す。まるで、もっと面白いランプを見つけた蛾のように。
彼らの現在地の背後には、緑豊かで鮮やかなローラ島が浮かんでいた。
「左側が――」アマイが指差す。「ミナリ島よ」
エレオが首を傾げる。「待って、ミナリって何?」
トニーが、口――のようなもの――にブドウを一粒放り込む。「小さな森の民の種族だ。自然と調和して暮らしてる。樹皮を纏った、木と話す学位を持つホビットみたいなもんだ」
ケンジが頷く。「森の守護者だ。恐ろしいほど鋭い感覚を持つ。隠れることにも長けている――昔、一人と一緒に修行したことがあるが、その間ずっとほとんど姿が見えなかった」
エレオの口が大きな「お」の形になる。「おおお」一拍。「待って、学位って何?」
アマイが顔を覆う。
「ミナリの隣がスワーズマン島だ」ケンジが付け加えた。声が、誇らしく、揺るぎないものに落ち着いていく。「俺の故郷だ。戦士たちが、剣とともに生き、剣とともに死ぬ場所だ。歩けるようになった瞬間から修行が始まる」
エレオが、憧れの眼差しを浮かべる。「かっこいい! 赤ちゃんも戦うの?」
ケンジが瞬きする。「……ああ」
「右側が、キニキ島だ」オロルンが、おもちゃ屋に放たれた子供のようにホログラムを回しながら言った。「俺の故郷! ビーチ、パーティー、もっとビーチ。ビーチのこと言ったっけ?」
「あそこ、カオスだったわ」アマイが呟く。
トニーが、気だるげに指をディスプレイの上でなぞる。「ヌークシティの隣が、スケルトン島だ」彼は両腕を大仰に広げた。「俺の同胞たちだ。おしゃれな骨と、終わりなきアフターパーティーの故郷」
エレオが地図に目を細める。「ポーク・アイランドはどこ?」
アマイがズームする。「フン。ここには載ってないわ」
トニーがにやりと笑いながら身を寄せる。「太すぎて描画できないんじゃないか」
「太すぎ?」エレオが繰り返す。「ジューシーで太いってこと?」
ケンジがため息をつく。「そいつをけしかけるな」
トニーが笑い声を上げた。
アマイが、現在地の少し先で光るマーカーをタップした。「シルヴァン島に向かってる。今の速度なら、丸一日の航海ね」
オロルンが腕を頭の後ろに回して体を伸ばす。「どうせもうすぐ夜だしな。休むにはいい頃合いだ」
太陽が水平線に沈んでいく。紫色が空に滲み、星が瞬き始めた。船は、下から見れば跳ねられそうなほど滑らかな雲の上を滑空していく。
彼らはしばらく甲板に立ち、ほとんどを風に語らせた。柔らかな光。落ち着いていく気持ち。
その時、ケンジの腹が、独自の主張を始めた――低く、間違えようのない音で、その場の雰囲気などまったく興味がないとばかりに。
彼は咳払いした。「腹が減った」
オロルンが、スイッチでも入ったように元気になった。「おっ――だな。あの白衣の奴のポーション以来、何も食ってねえし、あれは数に入んねえよな。あれは薬だ」
エレオの耳が、まっすぐ立った。「食べ物!? この船に人参ある!?」
「非常食ならあるわよ」アマイが振り向きもせずに言う。「非常食は緊急用。トニーがボタン押して、みんながストレスで腹減っただけじゃ、緊急とは言わないの」
「それは中傷だ」トニーが言う。「名誉毀損だ。俺が押したのは二回だけだぞ。三回目は重力のせいだ」
「重力のせいがどうしてあんたのせいになるのよ」
「ならない。それが要点だ」
ケンジが鼻の付け根をつまんだ。「集中してくれないか。腹が減ってるんだ、トニーの法律理論に興味はない」
オロルンが、判決のように決然と一度手を打った。「簡単な話だ。マンディーズだな」
「パンディーズは駄目だぞ」誰かが提案する前に、彼はすぐに付け加えた。「パンディーズに触れるくらいなら、この船から飛び降りる。それは信じてくれていい」
ケンジが片眉を上げる。「俺と出会って一時間だが、もう俺が何を注文するか決めてるのか」
「お前について何も決めてねえよ、俺は自分の注文を言ってるだけだ。で、俺の注文にパンディーズは入らねえ」
「誰もお前を責めてないわよ」アマイが言う。
「先に記録に残しとくだけだ。予防策ってやつだ。キニキ流でな――混乱が始まる前に条件を言っておく。始まってからじゃ遅い」
アマイが、まったく担当したくなかった法廷で秩序を求める裁判官のように、片手を挙げた。「マンディーズもパンディーズも、空側に浮いてるのがあるわよ。地上のと同じ。商人ギルドが数年前に安いブースターを開発して、雲の中までドライブスルーを伸ばしたの」
「完璧だ」オロルンは、すでに立ち上がっていた。「飛んで行って、食って、戻ってくる。効率的だ」
「『私たち』は何もしないわよ」アマイが言う。「私はここに残る。この船を絶対に離れない。難しくしてるんじゃなくて、それが呪いなの――一回言えばいいはずでしょ、二回言わせないで」
甲板が、半拍ほど静かになった。
「そうか」オロルンが、今度は静かに、冗談の気配を完全に消して言った。「悪かったな、船長。考えなしだった」
「いいのよ」彼女は素早く、きびきびと手を振った。この瞬間を、数えたくないほど何度も経験し、長引かせずにやり過ごすための、練習済みの動作だった。「あんたたち四人、行ってきて。私はここで位置を保って、エンジンを安定させて――誰かさんと違って――ボタンには一切触らない」
「あれは一回だけだろ」トニーが、傷ついたように言う。
「今日だけで三回よ」
「三回はほぼ一回だ。寛大に見ればな」
「もう行きなさい」アマイはすでに、ブームゴーの側面に留められた小さな乗艇へと四人を追い立てていた。「食べ物、持って帰ってきて。何も爆発させないで。あと、あるなら誰か私にお茶を持ってきて――これも一回しか言わないから」
「カモミール?」エレオが尋ねる。
彼女は瞬きした。今日より短い会話から、そんな細かいことを覚えていたことに、かすかに不意を突かれたように。「……ええ。カモミール」
「了解、船長!」
カワイが、アマイの肩から小さく、同情するような「ミープ」を発した。ペンギン型の生き物が示せる連帯感としては、それが精一杯だった。
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トニーが乗艇を操縦したので、本来なら十五分かかるはずの道のりが、四分の旅になった。しかもそのほとんどを、ケンジが確実に――少なくとも三つの島の規則を同時に違反しているであろう角度で――飛行することに費やしていた。
マンディーズ・スカイ・キッチンは、浮遊するプラットフォームの上、開けた空中に吊り下げられていた。清潔な白いパネルと、温かい金色の照明。「信頼できる品質」と書かれた陽気な看板が、夕闇の中で穏やかに光っていた。数十メートル離れた場所には、細い空中橋で繋がった《パンディーズ・プレート》が、少し傾いた独自の看板とともに浮かんでいる――一角がブンブンと鳴り、「より多くの食べ物、より少ない金貨」という文字は、明らかに何度も塗り直された跡があった。
二つの浮遊レストランの間には、行列ができていた。本当に途方もなく長い行列――旅行者、非番のパイロット、量の多さについて静かに口論している四人家族。この高度で風に揺れるベルベットロープに沿って、ジグザグに並んでいる。
エレオがそれを見つめ、顎を落とした。「……すごい人数だね」
「夕食時のラッシュだ」ケンジが、出発前にアマイが言っていたことを繰り返す。「このルートを飛ぶ者は、全員ここに寄る」
オロルンが唸り、すでに肩を落としていた。「これ、永遠にかかるやつだ」
「なら待つしかない」ケンジは、生涯かけて不平を言わずに耐えることを訓練してきた男の平坦な落ち着きとともに、列の最後尾についた――もっとも、後でこの件については完全に文句を言うつもりだったが。
彼らは、じりじりと前へ進んだ。あらゆる場所の行列に共通する、あの特有の残酷さで動いていく――希望を繋ぎ止めるには十分な速さ、そしてここまでの決断すべてを後悔させるには十分な遅さで。
「さて」トニーが、頭上に浮かぶ柔らかな青い光のメニュー板を眺めながら言った。「マンディー・メルト。八コイン。厚い肉、新鮮な野菜、特製ソース」彼はオロルンに向き直る。「価値あると思うか?」
「悪くない」オロルンは、以前どこか別の場所で誰かと交わしたであろうまったく同じ議論を、無料でここで続けているかのような確信を込めて言った。「うまいことはうまい。そこは問題じゃない。問題は、グラブウィングが似たようなものを四コインで売ってるってことだ。きれいなロゴだけのために倍の値段払うのは、詐欺だ。単純明快な話だ」
「品質が良ければ詐欺じゃないだろう」ケンジが言う。
「品質がちょっとだけ良いものに、値段が倍だぞ。それこそが詐欺の定義だ」
「俺は自分の食べるものが何か知っておきたいだけだ」
「パンディーズの中身、知ってるだろうが! 牛肉だよ!」
「お前さっき『たぶん』って言ってただろ」
「たぶんは今でも支持する!」
一方エレオは、少しだけ列を外れ、プラットフォームの端の柵に顔を押しつけて、眼下をゆっくりと漂う巨大な川のような雲を見つめていた。「これ、めちゃくちゃかっこいいね。僕ら、空の中で飯食ってるんだよ」
「まるで、それがちょっとしか怖くないみたいな言い方だな」ケンジが言う。
「ちょっとしか怖くないんだよ! だからかっこいいんじゃん!」
行列がまた少し進んだ。オロルンが退屈そうに首を鳴らし、横目でケンジを見た。「でもマジな話、お前の島じゃ赤ちゃん同士で戦うって、本当にあるのか?」
ケンジが鼻から息を吐く。「厳密には戦闘じゃない。体系化されてる。監視付きだ。木刀を使う。何よりもまず、バランス感覚を教える」
「それでも俺には十分やばく聞こえるけどな。キニキの赤ん坊なんて、バケツ渡されて『潮溜まりで生き延びろ』って言われるだけだぜ」
「そちらの方が、明らかに危険に聞こえる」
「ああ、まあ。それがキニキってもんだ」オロルンが気楽ににやりと笑う。もっとも、その下には目まで届いていない何かがあった。
ケンジは彼を見た――疑っているというより、この数時間でこの見知らぬ男について学んだすべてと、新しい何かを天秤にかけるように。彼は何も言わず、それをそのままにしておいた。
トニーは、学術的な興味を持ってメニューを検分していた。「なあ、俺の百三十年の人生で、空腹から何かを食べたことは一度もないんだ。純粋に体験のためだけにな。魅力的な小さな儀式だよ、これは――全員が整然と列に並んで、見知らぬ他人が組み立てた加工肉を待つことに同意している。人類は実に信頼深いものだな」
「トニーは食べる必要すらないのに」エレオが指摘する。
「ああ。だが、概念としてのバーガーは大いに楽しみたい」
「それ、意味通ってないよ」
「重力だって意味通ってないだろう、それでも存在してる」
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四十分、二回の口論、そして一組の家族が徐々に冷えていく苦情の末、ようやくカウンターに辿り着いた。
「マンディーズ・スカイ・キッチンへようこそ!」レジ係が、今日すでに約四千回は言ったであろう、そしてこれからも四千回言う予定であろう、あの明るく特有の調子で言った。「何にいたしましょう?」
「マンディー・メルトを五つ」ケンジが言う。
「俺は違うぞ」オロルンがすぐに言う。「俺は――待てよ、ここパンデ・パウンダーやってる? それとも――」
「それは別のお店になります」
「そうか。そうだよな、うん。じゃあ――一番近いやつをくれ。でかくて。ちょい安めで。肉肉しいの」
レジ係が瞬きする。「……バリュー・メルトはございますが?」
「完璧だ。それだ」
「あと、カモミールティーも」エレオが、非常に真剣に指を一本立てて付け加える。「僕らの副船長のために。船に残ってるんだ」
レジ係は気にした様子もなく、それを打ち込んだ。エレオは、メニューのどこにも人参がないことを発見し、丸々一分間、目に見える喪に服した後、深い、個人的な裏切りとともにフライドポテトに落ち着いた。トニーは自分の分を注文せず――食べる必要がないため――代わりに「持って匂いを嗅ぐためだけの、マンディー・メルトを一つ、それ以上の関与は求めない」という注文をした。レジ係は長い沈黙の後、議論する気力もなく、それをそのまま打ち込んだ。
彼らはトレイを――そして、エレオが帰り道ずっと異常なほど丁寧に持っていた、カモミールティーの紙コップを一つ――プラットフォームの端近くのテーブルまで運んだ。空全体が、金色から暗さへと沈んでいく中、頭上に星が針のように瞬き始めていた。
エレオがフライドポテトを一口食べ、周りの客が振り返るほど、深く裏切られた声を上げた。
「これ、人参より全然美味しくない」
「お前にとっては、何も人参より美味しくないだろう」ケンジが言う。「五品コースの王宮の晩餐会だって、同じこと言うんじゃないか」
「言うね」
オロルンはバリュー・メルトに齧りつき、咀嚼し、食評論家のような真剣さでそれを吟味し、ゆっくりと頷いた。「……よし。認める。うまい。うまいってのは認める。でも、それでも本物に八コイン全額払う気にはなれねえ。これは俺が譲らない一線だ」
「バーガーの値段設定の丘の上で死ぬつもりか」ケンジが、自分のメルトの包みを、何でもきちんと経済的にこなす男らしい、几帳面な動作で開きながら言った。
「俺は無数の丘の上で死ぬつもりだ。今日はたまたまこの丘ってだけだ」
トニーは、手をつけていないバーガーを光にかざし、宝石鑑定士のように回転させた。「実に見事な職人技だな。このソースの配分を見ろ。このサンドイッチを作った奴には技術がある」
「食べないんだろ」ケンジが言う。
「ああ。だが、その努力には敬意を払う」
「今日一日で一番変な行動だな。しかも今日、船で壁に突っ込んだくせに」
「壁に『突っ込んで』はいない。壁に『非常に近づいて』飛んだんだ――」
「船体に煤ついてるぞ、トニー」
「味だよ。それが味ってもんだ」
その間、エレオはフライドポテトを完食し、切なげにケンジのメルトを見つめていた。「一口もらっていい?」
「駄目だ」
「ちょっとだけ」
「駄目だ」
「ほんの、パンくずくらいの――」
「エレオ」
「わかったよ」彼はがっくりと肩を落とし、代わりに景色に目を向けた――暗くなっていく空、空中橋の向こうで点滅するパンディーズの看板の遠い光、垂らした足の下に広がる浮遊世界全体を。「なあ」彼は口を半分いっぱいにしたまま言った。「今日、僕の人生で一番いい日だった」
全員が彼を見た。
「厨房から追い出されて、船沈めて、市長にボコられて、四回くらい死にかけたのに」オロルンが言う。
「うん!」エレオが、出っ歯ごと、大きく、まったく本気の笑みを浮かべる。「最高の一日だった」
ケンジは、意に反して、口の端がぴくりと上がるのを感じた――完全な一ミリの、本物の面白がりが。彼はすぐにそれを、バーガーをもう一口かじることで押し殺そうとした。
だがオロルンは、それを見逃さなかった。「はっ! 今笑ったろ!」
「笑ってない」
「絶対笑った、見えたぞ、今そこで――」
「噛んでただけだ」
「噛んでるだけで口がそんな動きしねえよ、ケンジ。笑顔ってもんは分かるんだ、俺は――」
「もういい」
「言ってるだけだろ――」
もちろん、その瞬間こそが――トニーが手に持っていた、開けずに純粋に美的体験のために持っていたバリュー・メルトが、唸り始めた瞬間だった。
全員が、動きを止めた。
「……トニー」ケンジがゆっくりと言う。「なんでお前のバーガー、震えてるんだ」
トニーは、天気を観察する男の、穏やかで超然とした好奇心とともに、それを見下ろした。「まったく見当もつかんな」
「置け! 今すぐ!」
「置こうと――」
彼にその機会は、与えられなかった。
ズドオン!
バリュー・メルトが、驚くほど局所的でありながら、間違いなく爆発的な勢いで――パン、肉、そして特製ソースの細かい霧を撒き散らしながら爆発し、トニーを椅子ごと後方に吹き飛ばし、テーブルに残っていた食事全体を、広範囲に油まみれで撒き散らした。カモミールティーだけは、幸運にも無事だった――エレオが横っ飛びに自分の体で庇い、両耳をカップの上に、手榴弾に覆い被さる兵士のように広げていたのだ。
長い間、誰も動かなかった。
近くで、自分のキッズミールのおもちゃに泣いていたはずの幼児が、今夜初めて、心底嬉しそうな顔をした。
ケンジは、その残骸――テーブルの端からゆっくりと滴り落ちるソース、まだ弱々しく煙を上げている一本のフライドポテト――を見つめ、両手で顔を覆った。
「このテーブルに来るまでの、すべての選択を後悔してる」
トニーは床から体を起こし、頭のてっぺんから足の先まで、ソースとパンの破片にまみれていた。可能であるならば、いつもより一層嬉しそうな顔で。彼はその惨状の中から、親指を一本立てた。
「……十点満点。また頼むね」
オロルンは、自分のバーガーを半分食べたところで、突然、深い疑念とともにそれを見下ろした。「……待て。俺のも同じことになんのか?」
「誰も動くな」ケンジが、すでにベンチから飛び退きながら言った。
エレオは、まったく気にした様子もなく、地面に落ちたフライドポテトを拾い上げ、一度息を吹きかけ、それでも食べた。片腕はまだ、救出したお茶を守るように丸めたまま。
「それでも、人参なしよりはマシだ」
ケンジは、顔の片側にソースの斑点をつけたまま、ただ目を閉じ、息を吐いた――怒りは明晰さの敵だと、そして今起きたことは、少なくとも剣を抜くほどのことではないと、自分自身に非常に意識的に言い聞かせる、長く制御された呼吸だった。
たぶん。
---
彼らは、出発した時よりもかなり少ない食料と、少し焦げたトニーと、一杯の見事に無事なカモミールティーとともに、船へと戻った。
小型艇が到着した時、アマイは甲板で待っていた。腕を組み、カワイが肩に乗っている。
「で?」彼女が言う。
「事件があった」ケンジが言う。
「いつも事件があるじゃない」
「今回は、爆発するサンドイッチが関係してた」
アマイは一瞬目を閉じた。まるで、こういう頼み事を扱う何らかの力に、忍耐を祈るかのように。「そりゃそうよね」彼女は手を差し出した。「せめて、お茶は無事だって言って」
エレオは、遺物を届ける騎士のような厳かな儀式とともに、そのカップを差し出した。「僕の全身で守りました、船長」
彼女はそれを受け取り、一瞬、顔の何かが和らいだ――が、すぐにそれに気づき、いつもの乾いた落ち着きへと均していった。「……上出来ね。少なくとも今日一日で、あんたたちの誰か一人は、まともなことをした」
「おい!」オロルンとトニーが、傷ついた声で同時に言う。
「一人、って言ったのよ」アマイは、すでに操舵室の方へ歩きながら、お茶を両手で丁寧に抱えていた。「調子に乗らないで」
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その夜遅く
彼らは下層甲板へと降りていった。足音が、点滅する青い光に照らされた、不必要なほど長い廊下に反響する。
トニーが低く口笛を吹いた。「おい。この船、でかいでかいな」
「最高にかっこいい迷路みたいだ」エレオが、口を開けたままその場で回転しながら息を呑んだ。
アマイは最初の扉の前で立ち止まり、パネルを押した。扉が、柔らかな「しゅっ」という音とともに開いた。
全員が中を覗き込む。
空っぽだった。ただの木の壁、点滅する一つの電球、それ以外は本当に何もなかった。
オロルンが目を細める。「……ここ、何もないぞ」
アマイが腕を組み、にやりと笑う。「そう。あんたらの部屋よ」
「はぁあああああ!?」
全員の抗議が、まったく揃った、漫画のような同期で廊下に響いた。
エレオが中に飛び込み、ゆっくりと一回転する。「不公平だよ! ベッドがないじゃん!」
「自分たちでベッド買ってもらうわよ」アマイは、まったく動じずに言った。「うちはお金持ちじゃないの」
肩に乗ったカワイが、小さくくすくすと笑いを爆発させた。「ミープミープミープ!」
四人全員が、まったく同じ表情でそのペンギン型の生き物に向き直った。
そして――何の打ち合わせもなく――
ペッ! ペッ! ペッ! ペッ!
「ちょっと!」アマイが顔を拭いながら吠える。「唾かけないでよ、この動物ども!」
「笑うからだよ」エレオが腕を組み、まったく反省の色なく言った。
カワイは四人全員に同時に舌を出した。鳥にしては驚くほど明確に、「後悔なんて一切してない、またやる」というメッセージを伝える仕草だった。
「もういいわ」アマイはすでに歩き出しながら呟いた。「次行くわよ」
次の扉が開いたのは、まったく別の、もっと柔らかい物語から迷い込んできたような部屋だった――ピンクの壁紙、ふかふかの絨毯、きらめくヒーローポスター、王族が使うようなカーテンのついた天蓋付きベッドが四台。
「なんでだよおおお!?」エレオが金切り声を上げた。「なんでこっちに僕らが寝られないの!?」
アマイがにやりと笑う。この反応を、夜通し待っていた女の笑みだった。「ここは私の部屋だから。それと、私のお茶会のために、あんたたちがこれから勧誘してくる女の子たちの」
エレオが即座にしぼんだ。「……男子は?」
「男子も勧誘していいわよ」彼女は軽く言う。「でも、少なくとも女の子を一人はこの船に連れてこないと、四人まとめて私の船から追い出すからね。わかった?」
トニーがケンジに身を寄せ、大袈裟に苦悩を演じながら囁いた。「抑圧されている気分だ」
「これは圧政だな」ケンジが、同じく厳粛に囁き返した。
「やっと全員、意見が一致したようで嬉しいわ」アマイが、毒のように甘く言った。
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船の奥へ進むにつれ、空気が冷えていき、壁は装飾的というより構造的な厚みを増していった。
アマイは、光る赤いスキャナーのついた重厚な黒い扉の前で立ち止まった。
「ここは制限区域よ」かすかな笑み。「でも、あんたたち厳密には居候だから、見せてあげる。親切だと思いなさい」
彼女は、手のひらをスキャナーに押し当てた。
ブジー――カチッ。
扉が、滑らかな青い光に縁取られた、長く唸る部屋へと開いた。船体に直接組み込まれた回転式マウントに、コンパクトなミニブラスターが列をなしている。それらは、四人の入室に合わせて、小さく精密な調整をしながら追尾していた。部屋全体が、かすかに、静かに生きているかのような感覚を漂わせている。
ケンジの目が細まる。「これはおもちゃじゃないな」
「射程内の敵性対象を自動ロックオンするの」アマイが言う。「船のAI防衛システムに直結してる。許可なしで乗り込もうとする者がいたら――」
彼女が指を鳴らす。
ジャキ、ジャキ、ジャキ。
三基のブラスターが、完璧に同期して廊下の方へ旋回し、低く不吉な唸り声とともに充填を始めた。
エレオがびくりとし、耳を伏せた。「わかった、わかったから! 理解した! ひえっ」
トニーは、壁沿いの武器ラックへとふらふらと歩み寄った――携帯ブラスター、EMPスティック、エネルギーシールド、ただ「ヴェイパー・ダガー」とステンシルの黒文字で書かれた何か。彼はそれを手に取り、本物の好奇心とともに裏返した。「誰がこれ全部作ったんだ?」
アマイは戸枠に寄りかかり、腕を組んだ。声が、さっきより少しだけ静かになる。「父よ。技師だったの。消える前は」一拍。「彼の設計図は、私が保管してる」
誰も、それ以上追及しなかった。押すことを生業にしていたトニーでさえ、それをそのままにしておいた。
オロルンは、床に沿って船体の端まで伸びる強化配管の近くにしゃがみ込んだ。「これ、外部のポートまで電力を送ってるのか?」
「その通り」
「つまり、武器が船体そのものから直接発射されるってことか」ケンジがゆっくりと頷く。「内部空間の無駄がない」
「賢いな」オロルンが半分独り言のように言い、配管の外装に沿って指を滑らせた。「本当に賢い」
トニーが小さな窓の近くのレバーを引くと、外のパネルがスライドして開き、ミニブラスターの一基が完全に展開し、滑らかな機械的優雅さで調整された。
エレオの目が、大きく、きらきらと見開かれた。「僕、撃っていい? 一回だけ?」
「絶対駄目」アマイが鋭く言う。「前にカワイがこれを一発撃った時、救命ボート一隻失ったんだから」
カワイは、まだ彼女の肩に乗ったまま、両翼で顔を埋めた。「ムイープ……」
トニーが、ようやく沈黙を破った。「俺はここが気に入った。まだ誰も選んでいない戦争のために備えてる感じがする」
「それが狙いよ」アマイが言った。
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図書室
次に現れたのは、回転する地球儀、浮遊する本、ゆっくりと漂うホログラム式の地図巻物のある、居心地の良い部屋だった。まるで部屋そのものが考えているかのように。
エレオが光る巻物の一つを叩くと、それが巨大な投影地図に広がった。
「うわあ――拡大とかもできるんだ!」
「この部屋は、訪れた島を全部自動記録するの」アマイが言う。「覚えてても覚えてなくても、旅全体を記録し続けてくれる」
トニーが本を一冊宙に投げて受け止め、背表紙を読む。「『海戦で負ける101の方法』。不吉だな」
オロルンは『女性との話し方(そして殴られない方法)』という本を引っ張り出し、自分自身の遺言状でも読むような重々しさでそれを吟味した。「……これ、俺の命を救うかもしれん」
「救わないわよ」アマイが、顔も上げずに言った。
「わからないだろ」
「あんたのことは分かるわ」
「知り合って一日だろ!」
「知り合って一日で、もうエレベーターのボタンを押す代わりにロープシャフトをよじ登るとこ見たもの。それで十分わかる」
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医務室
扉が軋みながら開いたのは、明るい白い部屋だった――手術台、見慣れない薬草と注射器でいっぱいの戸棚、そして「痛み測定器」と陽気な文字で書かれた四角い機械。
ケンジが片眉を上げる。「『痛み測定器』なんてものを使う医者が、どこにいる」
前触れもなく、ロボットアームが降りてきて、トニーの頭蓋骨を軽く、臨床的につついた。
ピッ。
「痛みレベル:十段階中三――軽度の間抜けさを検出」
「おい!」トニーが傷ついた声を上げる。
「間違ってはいないわね」アマイが、壁からクリップボードを取りながら言った。「この部屋は怪我を自動診断して、緊急医療品を備蓄して、治療中に泣かなかったらキャンディをくれるの」
エレオが即座に椅子に座り、両手を組んで、忍耐強い準備万端の絵に描いたような姿勢を取った。「キャンディちょうだい」
「あんた、まだ怪我してないでしょ」
「先取りしてるの」
---
彼らは、上の甲板へと戻った。空はすっかり暗くなり、星々が厚く瞬いている。船のエンジンが、足元で低く、一定に唸っていた。
アマイが体を伸ばし、欠伸をする。「よし。ツアーはおしまい。私は寝るわ」
彼女は四人全員に向き直り、突然真剣な顔になった。「爆発禁止。ボタン押すの禁止。喧嘩禁止。そして――絶対に、唾吐き禁止」
エレオが指を一本立てる。「じゃあ――」
「駄目」
彼女はピンクの廊下の方へと大股で去っていった。カワイが肩にしがみつき、去り際にもう一度、少年たちに舌を出した。
扉が閉まると――
トニーが両手を擦り合わせる。「さて。この愛すべき、空っぽの金属の独房を改装したい者は?」
「壁に炎の絵」オロルンが即座に言った。「絶対条件だ」
「燃えるものには触るなよ」ケンジが言った。すでに、これがどこへ向かうか完全に見えており、賢明にもそちらには進まないことを選びながら。
---
空っぽで反響する自分たちの部屋に戻り、四人は疲れ果て、緩く絡み合った塊のように床に崩れ落ちた。夜を迎えるクルーというより、意見を持った洗濯物の山に近かった。
エレオが最初に倒れ込んだ。「おやすみ、トニー」
「おやすみ、エレオ」トニーが言う。すでに自分のコートを頭蓋骨の下に丸めて枕にしていた。
「おやすみ、オロルン」
オロルンは目を閉じたまま、眠そうな親指を立てた。「おやすみ、船長」
エレオは最後の一人に顔を向けた。まだ壁に背中を預けて背筋を伸ばし、疲れ切っていてもなお完璧な姿勢を保っていた――自分にしか見えない何かを見張っているような、まさにその姿勢。
「おやすみ、ケンジ」
沈黙。
「……ケンジ?」
何もない。
エレオの耳が、まるで二本の縄のように飛び出し、ケンジの顔を正面からぴしゃりと叩いた。
「言い返してよ!」
ケンジは頬をさすり、知り合ってちょうど一日で、このクルーとこれから一生続いていくであろうことを完全に理解した男の、長く苦渋に満ちたため息をついた。「わかった。おやすみ」
「ほら」エレオがにっと笑い、両腕を頭の後ろに組んだ。「そんなに難しくなかったでしょ」
「実際、難しかったぞ。感情的にな」
「同じことじゃん」
「同じことじゃない――」
だが、すでに明かりは落ちていて、一つ、また一つと、文句の小さな音が消えていき、船が皆をどこか新しい場所へと運んでいく、低く一定な唸り声だけが残った。
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階上、足の匂いと後悔の代わりに桜とラベンダーの香りが漂う部屋で、アマイは自分のベッドに沈み込んだ――市長の塔一つ分、爆発したバーガー一個分、そして厳密には同意した覚えのない新しいルームメイト四人分の一日を過ごした女の、あの特有のため息とともに。
ナイトスタンドの上では、カモミールティーが冷めながら、まだ半分残っていた。まだ飲み干す気になれない――特に感傷的な理由からではないと、彼女は自分に言い聞かせた。ただ疲れているだけ。
カワイが彼女の隣に丸まり、すでに小さく満足げないびきをかいていた。
アマイは小さなメモ帳を取り出し、ペンを走らせ始めた。柔らかく、満足げに紙を擦る音。
『今日、男子たちがやった馬鹿なことリスト』
――トニーがボタン押した。また。
――エレオが学位を知らない。
――ケンジが、島じゃ赤ちゃん同士で戦うって認めた??
――オロルンがエレベーター直す代わりにロープシャフトよじ登った。
――カワイに唾かけた。全員で。まるでリハーサルしてたみたいに。
――バーガーが爆発した。これは別項目が必要。
――部屋にまだベッドがない。私の問題じゃない。
――エレオがお茶を覚えてた。小さくメモ。リスト全体からマイナス一点。
彼女はペンにキャップをはめ、脇に置き、毛布を顎まで引き上げ、天井のオーブが放つ柔らかいピンクの光を長い間見つめていた。
「……明日はもっと静かでありますように」彼女は呟いた。
カワイが、小さく眠たげな「べふ」という音で応えた。統計的に見れば、この船で今日、誰かが得られた最大限の「自信」の量だった。
アマイは、それでも微笑んだ――小さく、そして、自分でも認めたくないほど本物の笑みだった。
「おやすみ、変人たち」




