リョウトが逃走中のとき起きてたこと(いつか運命を交えるものと、キョウヤのお話)
今回はリョウト視点の話じゃありません。
八代天という男がいた。
彼はテレビで「指名手配中の神浦少年」の顔写真を見て可愛い顔してんなーとか思いながら、ゲームをしていた。女の子と恋愛するゲームである。
学校にも行かず就職活動もせず、引きこもってこんな事ばっかして19歳。
そろそろ人生が不安になるけど、自室で今日もパソコンいじり。
だがバタン、と自室のドアが開き母親が彼の部屋にとびこむ。
なんだなんだ、とが
それからゴルフクラブを振り回す。
八代の頭に直撃し、彼の頭からどくどく、血が流れた。
しかし、彼の中で力が。
彼の手に巨大な剣が現れ、それで母を刺殺した。
……彼は最低な男であった。
彼は多発している女性の失踪の原因の一つなのだ。
彼の超能力は悪事がいくらできる程、つまりリョウトの比ではない程の強さだった。
使える種類も強さもリョウトを大きく上回っている。
今は、リョウトも彼も、お互いを大して意識していない。
存在も知らない。
だが二人の運命が交わるときは、来る。
そして、その頃。
学校が休みなので。キョウヤと桜木はリョウトの家に不法侵入して
そこを朝っぱらから調べていた。
キョウヤはあまり乗り気ではなかったが。
リョウトの家のドアがぶっ壊れて、さらに異臭がしていたので。
リョウトのことが心配になり、調べることにした。
ちなみに、なぜリョウトの家を調べることにしたのかというと。
桜木が
「なぜアイツの周りで変な事件が起きる?アイツはなぜ普通の少年なのに殺し合いを続けて、平気なんだ?」
ということへの興味がおさえられなくなったゆえ。
それらについての答えが家にあるかもしれないと考えたからだ。
キョウヤと桜木はリョウトの両親の死体を見つけ少し引く。
誰かしらの手によって隅っこに寄せられ、その死体は邪魔にならないように折りたたまれていた。
桜木さんはそんな死体をべたべた触る。
キョウヤは、人の死体に対してあまり恐怖を持たない桜木が少し怖かった。
「かみちぎったような傷とナイフで切ったような傷がある」
桜木の分析に「え?」なんてキョウヤそう言うことしかできなかった。
リョウトはナイフを使っていたことを思い出す。
ナイフの傷はリョウトがつけたものなのか?
まさか、リョウトが自分の親を殺した?との疑問が彼の中でわいた。
しかし、キョウヤは結局今の思考は自分の妄想であると自分に言い聞かせ
「桜木さん、別のところ調べましょう」
と、気持ちを切り替える。
リョウトを信じたい気持ちもあった。
さて、2階のリョウトの部屋は少し変な部屋だった。
本棚にはぎっちりと本が詰まっている
しかし、ほぼ虫の本だ。
他にもよくわからない変なタイトルの小説とかはあるが……
その中に昔キョウヤがあげたギャグ漫画が混じっている。
そのことに気づきキョウヤはほっこりした気分になるが、1階から匂う死体の臭さが
そんな気分すぐに打ち消した。
キョウヤは俺だったらこの匂いの中で寝たりできないと思う
机の中にはいかがわしい、ここには内容の書けない本が大量にあった。
その中に、「週刊そこらへんで拾ったゴミ」とかいう謎の週刊誌が混じっていた。
中身をみるとそこらへんで拾ったゴミについての解説が大量にあった。
キョウヤは、なんじゃその雑誌は!?と気が抜けたが
桜木は、おお!私の愛読書だ!神浦も読んでるのか!と喜んだ。
リョウトの部屋はもう調べつくした。
なので、彼の両親の部屋を調べることにした。
一階にあり、けっこう広く、豪華な部屋でど真ん中に二つベットがある。
手分けしていろいろ探ると、本棚にアルバムがあった。
リョウトの母と父のなれそめから結婚式、そしてリョウトの誕生した時の写真までがあり。
その後に続く写真はなかった。
そして、さらに探ると、ベットの横の小さな、箱から日記が出てきた。
「これはー」
桜木は何のためらいもなく日記をめくる。
キョウヤは罪悪感を感じながら日記を覗き込んだ。
その日記は。
ただ、読んでいてつらくなる内容であった。
内容は、リョウトに関することだ。
テキトーにページをめくって、桜木は印象に残った日記を読んだ
「6月6日リョウトが転んで泣いていた、3歳なんだしなくなよホンッとうざい。
8月10日リョウトが、ホントうにうっとおしい生まれなければよかったのに、あいつのせいで私は毎日アイツの世話に時間をとられるのだから
9月9日アイツ、病気になりやがった、40度の熱だけど病院に行くの面倒だし放置でいいよね?」
と、3つ読み終えて、桜木はまだ聞く?とキョウヤに目で訴えるる。
しかし、キョウヤは聞かない。
キョウヤは理解した、なぜ、リョウトが殺し合いを平気でできたのかが。
日記からの推測だが、おそらくリョウトはまっとうな情操教育を受けていないて。
キョウヤは、リョウトがそんな扱いを受けていたと知り深く悲しんだ。
昔から一緒にいたのに気付いてやれなかった自分を責めた。
深く、暗い闇に落ちる。
そんな気分でキョウヤ達はリョウトの家の調査を終えた。
「……今さらだが私達はこの町の色んな闇に入り込んだ、もはや退けないところにいる、覚悟はいいか?」
桜木がキョウヤに聞く。
「誰が逃げられるってんだ」
キョウヤはそれをあざけるよう笑う。
「……この町は全体がもうおかしくなってるんだぜ」
次はリョウト視点に戻る予定です。




