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10話 新領地に『辺境駐留騎士団』の凶暴な団長がやってきて脅してきたが、納税を拒否したドワーフの鉱山が一瞬でミスリルの大豊作になったニュースが届いた瞬間の顔が傑作だった

鉱山の地脈を正常化し、伝説のミスリルや魔導結晶をザクザクと大豊作にさせた数日後のことだ。


莫大な資源を手に入れた我が領が、いよいよ真の繁栄へと向かい始め、領民たちが「レイ様こそが本物の救世主だ!」と至る所で歓声を上げる中、領主館の謁見の間に、ガシャガシャと下品な金属音を響かせて入ってくる男たちがいた。

この地域を管轄する『辺境駐留騎士団』の団長――バルトスだった。


「ハッ! 噂を聞けば、王都を追われた荷物持ちのガキが運よく辺境伯になったらしいな。おい若造、前領主の時からの決まりだ……本日をもって、この街のすべての『治安維持費』の徴収権、および商業ギルドの税収は、我が騎士団が全額管理させてもらう。ガキは奥で大人しく指でもくわえて見てな!」


バルトスは腰の長剣をこれ見よがしに叩き、俺を見下して下品に鼻で笑った。

どうやら、前領主と裏で繋がっていた悪徳騎士団のトップであり、新任の俺をナメて街の利権を力ずくで横取りし、私腹を肥やそうとやってきたらしい。


俺の『SSS級・絶対支配』の権能が、目の前の騎士団長が突きつけてきた「徴収令状」に記載された、明らかな法規違反の不具合(王国の騎士団法に違反する横領の証拠)を瞬時にすべて検知する。


「王国の法律を無視した不当な要求だな。断る」


「んだとテメェ……! 騎士団長である私に逆らう気か! 私の背後には、数千の武装騎士が――」


その時、謁見の間の重厚な扉がバンッ!!!と凄まじい音を立てて開き、バルトスの直属の部下が、顔面を蒼白にしながら転がり込んできた。


「だ、団長! 止めてください! 今すぐその御方から離れるんだッ!!」


「あぁ!? うるせえ、今この無礼なガキに身の程を知らせてやるところだ!」


「違うんです! たった今、ガルガン鉱山からの緊急連絡が入りました! 頑固で有名だったあのドワーフのバザル親方が、昨日、このレイ様の指先一つで完全に服従させられました! さらに、不毛だった鉱山が一瞬にしてミスリルの大豊作に書き換えられ、今や鉱山全体がレイ様を神と崇めているのです!!」


「……は? バザルが服従……? 鉱山が、一瞬で……?」


バルトス団長の顔から、一瞬にして血の気が引いた。

バルトスにとって、どれだけ脅しても屈しなかったあの屈強なドワーフたちが、たった一日の交渉で完膚なきまでに叩き潰された。さらに、王都で数千のゴブリンを消滅させ、街道でボルドー男爵を潰し、隣国の将軍を敗走させた化け物の正体が、目の前の少年であることの恐怖にようやく直面し、全身から冷や汗を滝のように流し始めた。


「街の権利を奪う、だったか。じゃあ俺のルールを教えてやる」


俺が静かに右手を前に突き出し、パチンと指先を一つ鳴らした。


ドンッッッッッ!!!!


『SSS級・絶対支配』の波動が室内を駆け抜け、バルトスが持っていた不当な令状と、連れてきた部下たちの高級な鎧が一瞬にしてサラサラとした灰へと変わって床に崩れ落ちた。あまりの絶対的なプレッシャーに、バルトスはその場に無様に膝を突いてガタガタと震え出す。


「命令する。バルトス団長、お前が裏で行ってきた不法横領と職権乱用の罪、すべて国王陛下に報告する。本日をもってお前の騎士団長の籍を剥奪し、我が領の地下牢へ連行する。逆らうなら、お前の騎士団ごとこの国から消去してやる」


「ひ、ひぃぃぃっ! 従います! 騎士団長でも何でも辞めます! だから命だけは、命だけはお助けくださいレイ様ぁーっ!!」


かつての傲慢な態度など微塵もなく、床に何度も額を打ち付けて命乞いをする元騎士団長。

俺はその醜態を一瞥すら動じず、エルザと共に謁見の間を後にした。


「ふふ、レイ様。これで領内の害虫も、完全に貴方様の絶対的な支配下に降りましたね」


エルザが至福の表情で俺の腕に強く抱きつき、その熱く重い愛の瞳で俺を見つめてくる。

王都の元仲間を潰し、悪徳貴族を潰し、悪徳商会を潰し、隣国の将軍を潰し、傲慢な職人を潰し、今度は腐った騎士団長を完璧にひれ伏させた。

俺を無能と見くびった世界が、俺の圧倒的な力の前にひざまずいていく悲鳴を心地よいBGMにしながら、俺とエルザの、この新領地での支配は、どこまでも、どこまでも拡大していくのだった。

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