表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/7

第4話「ログイン者たち」

「……この世界に、“俺と同じような存在”がいる?」


数日後、村の復興が一段落した頃。ミリアが、ある噂を口にした。


「はい。近隣の村で、“奇跡の力”を使う者が現れたと……剣から雷を放ち、一夜で魔族の砦を壊滅させたと聞いております」


「……剣から雷、ね」


俺の記憶が反応する。それは、かつて一緒にギルドを組んでいた相棒、《クロウ》の得意技だった。


──まさか、あいつも来てるのか?


ミリアが続ける。


「その者は、自分のことを“ログイン者”と呼んでいるそうです」


ログイン者。それはつまり、元プレイヤー――この世界の「異分子」だ。


「詳しい場所は?」


「西方の《ソル=リヴァの砦》です。すでに王国からの使者も向かっているとか」


「……ふむ」


俺は立ち上がった。背中の《創造主の外套》が風になびく。


「行くぞ、ミリア。もしかしたら、今後の戦いのカギになる」


「は、はい!」


そしてその夜、俺たちは村を出発した。



ソル=リヴァの砦は、かつてゲームでも高レベル帯の狩場として人気だった場所だ。

そこに今、“元プレイヤー”が現れ、しかも破格の力を振るっているという。


道中、俺は思い出す。

最終イベント直前、あいつ――クロウが言っていた言葉を。


「このゲームが終わったら、俺は“本当の騎士”になるんだ」


現実世界で、何かを変えたかった。俺たちは、みんなそうだった。


……そして今、再びこの世界にいる。なぜだ?


目的は? 手段は? 誰が、何のために……?


答えは、会ってみるしかない。


「クロウ……いや、“ログイン者”よ。俺は――」


そのとき。砦の空に、轟音と雷光が走った。


「っ……始まってるな」


目の前の砦で、誰かが、確かに戦っている。

かつての仲間か、それとも……新たな敵か。


俺は剣を握り、魔力を展開する。


「行くぞ、ミリア。神(仮)と巫女の二人旅、はじまりだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ