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勇者である俺は、まだ自分が魔王だと知らない。

作者:椎茸しぼる
最新エピソード掲載日:2026/11/03
千年に一度、魔王が復活する世界。
魔王を倒すため、女神によって選ばれた勇者レオンは、聖剣を手に仲間たちと旅に出る。
彼は歴代最強の勇者だった。
魔物の攻撃は一切通じず、あらゆる魔法を一度見ただけで習得する。魔王軍の幹部ですら、その剣の前には数秒と耐えられない。
だが、奇妙なことが起き始める。
魔物たちはレオンを見た途端、恐怖に震えて逃げ出す。
魔王軍の将軍は、彼の顔を見て涙を流した。
そして、魔王城の最深部。
玉座に座るはずの魔王は、どこにもいなかった。
代わりに置かれていたのは、一通の手紙。
そこには、レオン自身の筆跡でこう書かれていた。
『よく来たな、勇者レオン。俺が魔王だ。』
しかし、これは物語の真相ではない。
本当の秘密は、もっと残酷だった。
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