不思議な目
ある日、突然急に見えるようになった
本を読んでて、読んでる箇所だけ浮き上がるとか
カメラのピントを合わせるように、どんなにトークも、どんなに小さなものでも見えたり
その体験談です
第1話 短期間だけ視力が覚醒した話
小学校の高学年から、視力はどんどん落ちていった。
母も視力が悪い。きっと遺伝だろう。
今ではメガネなしでは生活できない──はずだった。
ある日、不思議なことが起こった。
本を読んでいると、読んでいる行だけが浮かび上がり、くっきりと見える。
周りはぼやけているのに、その一行だけが光を帯びたみたいに鮮明だった。
視力検査でも同じ現象が起きた。
読み上げている部分だけが浮き上がり、迷わず答えられる。
免許更新のとき、係員は驚いた顔で言った。
「え? メガネなしで……1.2です」
この不思議はほんの短期間で終わった。
理由はわからない。
ただ、あのとき見た世界は、今も忘れられない。
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第2話 夜中に廊下でピントが合った話
その夜、ふと目が覚めた。
トイレに行こうと、眼鏡をかけずに廊下へ出る。
廊下は人を察知すると一斉に照明が点く。
……あれ? 見えてる?
コンタクトをつけたまま寝たのかと思った。
でも、そんなはずはない。裸眼の私は0.1もない。
実は私は、何度か“自分の体から離れる”ような感覚を経験している。
この夜もそれに似ていた。
視界は驚くほど鮮明で、遠くの細かなものまでピントが合う。
まるでカメラのレンズを自在に操っているようだった。
あの夜の私は、普通の私ではなかった。
──その目は、別の誰かの目のようだった。
なんでそうなったのか今でもわからない
本のいっときだけ
でも、この目が治るんだと言う可能性を感じる。




