36話 銃は高価だ!文句あるか?
そろそろ、銃の完成を待ちくたびれているハイドラを呼ぶとするか。晶さんの使用しているプレイヤーを知らないからハイドラに連れて来て貰おう。
《銃作ったから来い。弾も売るぞ》
これで良し。多分、何があろうとすぐに来るだろうから少し待つか。
「できたのか!」
10分後に俺の畑にハイドラがやって来た。
「早すぎじゃね」
「フィールドに居たけど死に戻ってダッシュでここまで来たから」
デスペナルティーがお金と経験値の減少だったはずだからお金足りるかな?
「オーダーメイド品だから高いぞ。金あるのか?」
「10000000ゴールドあるから大丈夫」
こいつのことだから周回でもしてたんだろう。
「ハンドガン2丁で8700000ゴールドだ。その代わり弾は1つ100ゴールドマガジンは1000ゴールドで売ってやる」
何故こんなにも高い理由はこれを作るまでに使った材料費と俺の人件費である。まぁ、あれだけ時間と技術を使えばこのぐらいでもいいだろう。
俺はSHG5とSHG6をオブジェクト化した。
「おお!いい感じのができてるじゃないか!」
「自信作だ。俺も使う予定」
SHG6は2丁作ってあり、1丁は今も装備している。
「10000000ゴールドだ!余りは弾とマガジンに使う!あと、お礼の回復草とか持って来た」
ハイドラは生き生きと10000000ゴールドと素材アイテムを取り出した。まだ、採っていない物だらけだったので嬉しい。
「よし、マガジン10個と弾3000個でいいか」
「いいぞ!おお!オートにもできるようになってるじゃないか!」
ハイドラが銃の構造に夢中になっている。まぁ、そこら辺は大変だったからな。
「そういえば、晶さんは?」
「親父ならもうすぐ来ると思うぞ。それよりなんか的とかないか?」
俺はハイドラの要望で木で的を作る。大体3分ぐらいでできたかな。
「••••••なぁ、晶さんに場所は教えたのか?」
「ああ。唯一の畑に居るってメッセージ送ったぞ」
「じゃあ、あれかな?」
俺は遠目で畑に入ろうとして弾き返されていたプレイヤーを見る。
「そうそう、あれあれ。何やってんだ?」
「この畑、フレンドしか入れないんだよ」
俺は手を振っている晶さんに近づいてフレンド申請を送る。
「フレンドになれば入れますよ」
「ああ、そうなのか」
晶さんはフレンド申請を承諾した。晶さんのプレイヤー名はサンサンらしい。
「はい、スナイパーライフルとマガジンと弾。全部で15000000ゴールドだ。これでも結構サービスしているからな」
「結構エグいな。15000000ゴールドな」
サンサンさんは15000000ゴールドを一括払いした。どんなけ金持ってるんだよ。それにしてもサンサンさんって言いにくいな。
「よし、ハイドラ!試し撃ちに行くぞ!」
「おお!」
「サトキ君ありがとな」
ハイドラとサンサンさんは走ってフィールドに向かった。
そういえば、もう朝だな。朝飯を食べに一旦ログアウトしよう。