23話 月下の万屋
俺はさっさとご飯を食べてログインする事にした。
《ログインしました》
「さてと、棚とカウンターを置きに行きますか」
俺は作成した棚とカウンターをインベントリにしまって店に向かった。店に着いたらローゼ達に手伝ってもらいながら棚を置いていく。商品は主にポーションを大量に置く予定。
それにしても、ポーションだけだとなんか怪しい店みたいに見えるよな。他の商品も作っとくか。
俺は店を出て畑へ向かう。
《プレイヤー:カケルからフレンド申請が届いています》
はぁ?なんで••••••。あ、ローゼ達と一緒だからフレンドになりたいのね。••••••キモい。こいつはブロックしとこう。ブロックすれば接触と会話ができなるはずだから、これで近寄れないな。俺が周りを見渡すと1人orzになっていた。多分、あいつがフレンド申請したんだな。あんな変態無視しよう。
俺は早足で畑へ向かった。今度からはローゼ達を返還してから街に行こう。
俺は畑についてすぐに商品の作成にあたった。
ヒールポーションを100個、マナポーションを100個、スタミナポーションを100個、毒ポーションを100個、解毒ポーションを100個、簡易爆弾を100個、スネイククローズを30着、スネイクズボンを30着、スネイクズボンを30着、スネイクシューズを30着、品質4のブロンズソードを3個、品質2の銅製の片手剣、両手剣、短剣、ナイフをそれぞれ2個ずつ作った。これだけ作るのに7時間掛かった。品質4のブロンズソードは俺とローゼが使うので売らない。ポーションは店用の分だけを作った。だけれども、品質1〜3がそれぞれ30本程ある。これで品質の低い安いポーションを買ってくれる人が来るだろう。後、爆草があったので爆弾を作ってみた。
「よし。これを店に置きに行こう!」
俺はローゼ達を一度返還して店に向かった。
「サモン:ローゼ、サモン:アレク、サモン:グレア。皆はポーションを置いてくれ。俺は服とか剣とか並べるから」
「分かった〜」
「グァ!」
俺達は順調に品々を置いていく。グレアがポーションを運んでる。すげぇな。よく落とさないな。
「こう見るとちゃんとした店に見えるな」
「うん」
「グァ」
後は値段設定だな。服は定価が無いから適当に、武器は定価、ポーションは品質3以外は定価で品質3は定価の1.3倍で売ろう。
「••••••あ!」
「どうしたの?」
「グァ?」
「一番大切な店名決めてない!そうだ。ローゼはどんな名前が良い?」
「う〜ん。なんでも?」
だよな。ローゼはそういうの考えなさそうだもんな。う〜ん。1人しかいないサモナーだし、孤独?駄目だな。それだと人が寄って来ないだろうし。俺の召喚モンスターから取るか?堕天使にグール、ポルターガイスト••••••。全て闇属性ぽいな。闇、漆黒、月?
「よし。店名は月下の万屋だ」
「なんかかっこいい〜」
「グァ♪」
俺は余っていた桜の板に店名を書き込む。それを店の扉の横に飾る。
「これで一応店だな。店番のNPCを雇わないとな。月給は10万で良いか?そうだ。俺がログアウト中に店を開いてローゼに店番してもらえば良いんだ!どうだ?できるか?」
「多分できるよ〜。商品とお金を交換するだけでしょ?」
「よし」
俺はopenとcloseと書かれた看板を店の扉のドアノブに掛ける。勿論今はcloseだぞ。まだ俺がログアウトしてないからな。
「周りも暗くなって来たし寝るか」
俺は畑で寝る事にした。