1-2 街道に
数十時間後になってしまいすいません。
かなり短いですがよろしくお願いします。
現在ナマケは、エーメン共和国へと続く街道を歩いている。魔獣や盗賊などにも道中出くわさず平和な限りである。街道のまわりには田園風景がいろがっており、道中で利用した旅籠屋などは山里の中で今まで暮らしていたナマケにとって物珍しく見えた。
ナマケが街道を歩きながらあたりを見回しているとなにやら人のようなものを発見した。そばに近寄ってみると、男が倒れていた。鎧を着こみ、槍を装備していることから旅の冒険者か何かであろう。とりあえず、死んでいるのかどうかを確認してみたがどうやら意識をなくしているだけのようであった。このまま無視するのも忍びないので、ナマケは男をこの先にある旅籠まで運んでやることにした。
___街道の旅籠屋__
旅籠に入ると女将らしき恰幅の良いおばさんが話しかけてきた。
「いらっしゃい! 一人一泊銅貨7枚だよ!」
「二人でおねがいします。それとバケツに水をいっぱいお願いできますか?」
ナマケは女将にお金を差し出しながら言った。その際に男は床に寝せてある。
「あいよ! ちょっと待ってな。」
そう言って女将は奥に行った。それから2分くらいで女将はバケツを持ってきた。ナマケは女将からバケツを受け取ると床に寝かせていた男の顔に思いっきり水をぶっかけた。バケツの中に入って要ら水はキンキンに冷えていたものだから、それを浴びた男はその刺激から意識を取り戻した。
「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!! って、ここはどこだ!?ついに俺はあの世にでも来ちまったか!?」
ナマケは意識を取り戻してすぐで混乱している男に、状況の説明をした。最初は動揺しているようであったが、途中から自分がどういう状況であったかを思い出したようで、ここまで自分を運んでくれたことを感謝していた。それとどうやらのまず食わずであったために倒れたようだったので、女将に頼んで飯を用意してもらった。
「いやはや、本当に助かったよ。飯までごちそうになっちまって本当にありがとうよ!!
俺の名前は イッシン て言うんだ。」
「とりあえず大事なくてよかったです。僕の名前はナマケと言います。」
「ナマケ、本当にありがとよ!! ただ、今手持ちがなくてな返せるもんがねえんだ。
俺は冒険者をしてるんだが、見たとこナマケは旅人かなんかなんだろう? 良ければ目的地につくまで護衛するってことでお願いできないか?」
ナマケは勇者として訓練されているから戦闘面などでは遅れを取ることはまずないだろう。しかし、世情について疎い節があるため、そこら辺に詳しかろう冒険者の護衛が得られるのは願ってもないことなのである。
「ええ、僕としてもそれは願ってもないことですよ。」
「それじゃあ、話は決まりだな!!」
ナマケとイッシンはお互いの理にかなう結果となりお互い手をとって笑いあった。
お読みいただきありがとうございました。
また3:00頃に更新すると思いますのでよろしくお願いします。