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剣聖アリア
燃えていた。
空が裂け、大地が崩れ、黒い炎が世界を覆っていた。
巨大な獣たちが咆哮する。
その中心には銀髪の女剣士、剣聖アリアが立っていた。
アリアの手には血に濡れた白銀の剣が握られていた。
「やめろ、アリア!それを使えばお前が犠牲になってしまう!」
黒き獣がアリアに叫ぶ。
アリアは静かに笑った。
「この戦いはこの時代で終わらせなければならないの。私の犠牲だけで済むならばなおさらね」
黒き獣が言い切る前にアリアは詠唱を始めた。
黒い月と白狼の牙、蒼穹の翼、黄金の時計の紋様をした魔法陣が宙に描き出された。
四つの紋様は衝突するが壊れず、互いに反発しながらも融合していく。
やがてそれらは一つの巨大な円環となり世界そのものを覆う魔法陣へと変わった。
「終焉の封印」
静かに告げる声だった。
七つの巨大な門が出現し、七人の魔王たちが封じられていった。
「お願い、どんなことがあっても世界を人間を恨まないで」
アリアは薄れる意識の中で獣たち向けて静かに言った。
「お願い......」
それがアリアの最後の言葉だった。
七つの門の扉が閉じる瞬間、誰かの声が聞こえた。
「ーー人はまた、同じ罪を繰り返す」
そこには黒いマントに身を包んだ男が立っていた。
フードを目ぶかに被り顔は見えないが、その口元には不敵な笑みを浮かべていた。




