1.変わった子供ノルトマン
「泡沫の恋の行方と花時計の思い」と「マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの」が8月で完結したので新しい作品始めました。
最初の20話ぐらいまでは一気に読んだ方がいいと思たので、8/31~9/4の5日間は(毎日)7:10、7:20、7:30、7:40、の(毎日)4話公開、それからは(毎日)7:10に1話公開の予定です。
ダンゴムシは親でも大きさが1cmぐらいでとても小さい動物です。足が14本もあるので昆虫ではなく、甲殻類の仲間とのことです。
岩や葉っぱの下でひっそりと暮らしています。明るいところや人目に付くところを嫌います。そして危険を感じると丸くなって身を守ります。
害虫ではないと思うのですが、駆除対象にはなっているようです。しかし、ここで登場するダンゴムシは異世界ということで羽をつけてみました。そして魔法も使えるようにしてみました。
主人公には前世がダンゴムシだった記憶があります。そして当然ダンゴムシの性格も引きずっています。引っ込み思案で優柔不断、そして気弱な性格、そんな男が周りに支えられながら人生を渡っていく物語です。
プロラント王国は北は北の海と呼ばれる中海に面している。また東にはアリルヌリア王国、西には帝国、南にはボヘミランド王国に囲まれた小さな王国である。国土はほとんどが平野で南のボヘミランド王国との間には小高い山脈が連なっている。
そのプロラント王国の北西の北の海に面した地方にシュトラリュー辺境伯領がある。その領都シュトラリューに今日、1人の男の子が生まれた。名前はノルトマンと名付けられた。
シュトラリュー辺境伯の長男として生まれたノルトマンの容姿は普通、体も至って元気で、健康そのものだった。元気な赤ちゃんの誕生である。
この長男の誕生に母親であるエヴィと父親であるジーリグは大いに喜んだ。両親の愛を一身に受けてノルトマンはすくすくと成長した。
辺境伯家では領地を外国と接しているという関係上、武勇を尊ぶ家柄である。父ジーリグは筋骨隆々とした体つきで剣でも一流であった。毎日庭で剣の稽古を欠かさなかった。また、母親は魔術の腕に秀で、これも日々魔術の練習を怠らなかった。同様に、伯爵家に仕える家来たちやメイドも、何かしら剣や魔術などの一芸に秀でた者が多かった。
ある時、ノルトマンが庭で遊んでいた時に、近くいたメイドが、アリを踏み潰した。するとノルトマンは急に泣き出して
「アリさんが死んじゃった」
と叫んだ。これにはメイドも閉口した。
「アリの1匹や2匹どうでもいいじゃないの」
と言うのだが、泣き止まない。しきりに
「アリさんが可哀そう。アリさんが可哀そう」
と言っている。
ノルトマンが泣き止まないので、この話は母親のエヴィのところまでいき、母親になだめられて、やっとノルトマンは泣き止んだ。その後ノルトマンは「アリさんのお墓を作る」と言い出して、周りの者を驚かせた。
その後も、ノルトマンがする遊びは庭で花を摘んだり、花の蜜をかいだりとおよそ男の子がする遊びではなく、むしろ女の子がするような遊びを好んだ。しかし、近くに虫がいても別に気にした様子はなく、その虫に「一緒に遊ぼう」と言って話しかけていた。とにかく変わった子供であった。
これには父親のジーリグはイライラした様子で「男の子はもっとやんちゃで、強くなければならない」と言って無理やり剣術の稽古に参加させたりしていた。しかし、母親は「私の大事な息子」と言って好きにさせていた。
母親が好きにさせてくれるので、ノルトマンは庭で花を摘んだり虫と遊んだりして過ごすことが多かった。たまに嫌々父親に剣術の稽古に付き合わされていたが、それ以外の時間は自分から剣を握ろうとはしなかった。
メイドたちもノルトマンの近くに寄るときは近くに虫がいないかを確かめて近寄るようになった。その結果、メイドが虫を踏みつけることも少なくなった。とにかくノルトマンは面倒なのである。1度泣かせると中々泣き止まない。やっと泣き止んだと思っても、今度は虫さんのお墓を作ると言ってそれに付き合わされる。時間がいくらあっても足らないのである。
ノルトマンが生まれてから母親と父親の仲はあまりいいようではなく、子供はいつまでたってもノルトマン1人であった。そのため、母親からは溺愛された。しかし、父親は軟弱で父親にあまりなつかないノルトマンが嫌いなのかノルトマンにあまり関わらなくなった。
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
続けてこの後7:20、7:30、7:40にこの作品「ダンゴムシの記憶を持つ男の物語」の2話から4話を公開したいと思います。
今後とも私の小説
(連載中)「転生者とバグでない異世界人の物語」
(連載中)「牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)」
(完結)「マリーの思い家族の思いそして祠がつなぐもの」
(完結)「泡沫の恋の行方と花時計の思い」
(完結)「帝国皇女の憂鬱(前世の夫の生まれ変わりを捕まえろ)」
(短編・完結)「妖精に成れなかったダンゴムシの物語」
(短編・完結)「真冬の祭りそして祠がつなぐもの」
(短編・完結)「雨の日は嫌い、雨の日はやっぱり嫌、でも雨の日もちょっぴり好きかも」
(短編・完結)「北の関を死守せよ、野望は泡沫の夢と消えて」
をよろしくお願いします。




