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1.始まり

時は1739年、元文4年。徳川第六将軍、徳川家継が20年余り、日本を統一している時代。


梅雨も明け、カンカン照りの日々が始まろうとする前の季節。


人々は平和を享受し、安寧の時代を過ごしていた。


だが、そんな平和な世の中でも、闇は人々の隣に寄り添っているものだ。






「ねえねえ知ってます?知ってます?お露つゆさん!」


「なんですか、お紗代さよさん。さてはまた怖い話かしら?」






と三日月が微笑む夜の大阪、手提げ提灯を持ちながら二人の女性が歩いている。


お露と呼ばれた女性は長物の野菜を紫の反物で包み、大切そうに抱え、


お紗代は左手に手提げ提灯を持ち、右手には野菜や食材を風呂敷で包んでいる。


二人とも、身なりのよい着物を羽織り、友禅染の綺麗な模様が月明かりに照らされていた。


「ふふっ。またお露さんは怖い話が本当に苦手ですよね~だから話したくなっちゃうのかしら」


「もぉ、お紗代さん人が悪いですよ。」


「でも、……興味があるのも、私の悪いところですね」


お露は、微笑みながら返答した。


「そう来なくちゃ~。さて……と」


お紗代は神妙な顔つきになり、語り始めた。




「これは、数日前にお客さんから聞いた話なんだけど……」




「最近、人が突然いなくなる事件が最近は多いっていう話を知ってる?」


とお露は首をふるふると振る。


「隣に歩いていた人が、振り返ると突然いなくなる。そんな奇妙な事件が最近は多いらしいって、知ってる?」


お露の反応を見るに知らないような素振りをしているようだった。


「しかも、そのいなくなった人は、誰も何処に行ったのかも分からないの、死体ですら出てこない。って怖い話よ」


「……奇妙な事件ですね。」


「でしょ?しかも、手先(警察)さんも武士の方々も何故いなくなるのか突き止めていないらしいの」


「そして、私は気になって……お客さんの話をもっと教えて!ってなったわけ、」




「曰く、最近いなくなったのは地方から出てきた方が多くてね、身寄りがない人が多いっていうのがお客さんの見立てらしいの」


「そして、お客さん曰く、その正体は…………」




「……その正体は?」


お紗代は灯りの手提げ提灯の火を消し……


「恐ろしい……刀を持った、恐ろしい顔の人が……その人達を食べちゃっているの!!」


と、手を軽快に叩き、お紗代は恐ろしいものを見たような表情でお露を驚かそうとする。


そして、抱えた風呂敷から野菜が零れ落ちそうになり、慌てて体勢を整える、お紗代。


「……ふふっ」


その光景を見てか、お露はクスクスと笑う。


「笑わないでよぉ、もう。全部本当に聞いた話であった話らしいんだよ?私も知らなかったんだけど」


と強くお紗代は強く主張する。


「ごめんなさい、お紗代さんが余りにも楽しそうに話してるから私も楽しくなっちゃって……」


クスクスと笑っていたお露は、笑うのやめ、次の言葉を吐いた。


「なら、お紗代さん、この話は知ってる?」


と、お露が、話を切り出す。


「その、行方不明の話には続きがあってね」


「実は、その人が突然いなくなった時、実は地面にはね」








「────血だまりが出来てるの」








「……えっ」


微笑んでいた三日月が雲に隠れ、闇が周りを包む。


遠くから聞こえていた町の賑わいが消え、二人の足音が止まる。


「お紗代さんは知らなければ、こうはならなかったはずなのに。そのお客さんは一体誰なんでしょうか」




「ど、どうしたの……お露さん……?」


長物を包んだ紫色の反物が擦り落ちる。


黒い鞘、紫の鍔、鞘に描かれているのは金色で描かれた二匹が絡み合った蛇、


鋼色の刀身と鎬には紫陽花のような薄紫色で染め上げられた姿が現す。






「この話を知らなければ、死ぬことはなかったのに」


「─────本当に残念です。」






闇はいつも、隣に佇む。


鮮血が、地面を染めていき、二人は大阪の夜に消えていった。






──────────────────────────────────────






この時期は大阪は「天下の台所」と呼ばれ、全国各地から様々な商人がやってくる活気ある町であった。


野菜から、織物、浮世絵など、様々な商品が集まり、そして様々な情報が集まる町でもあった。


そして、尚且つこの経済を動かしたのは第六代将軍徳川家継の采配により、規制を抱えた作物を育ててもよいということになり、


米、稗、粟、などの穀物以外にも、大根、人参、蓮根、五榜、茄子、そして、南蛮由来の馬鈴薯、などの農作物を育ててもよいということになり、


着物も華やかな友禅染の着物を着る事が、女性のお洒落となり、人々は豊かな暮らしをすることが出来ていた時代であった。






お天道様が天から照らす昼前、茶屋の前にある床几台ベンチに座りながら、お団子を頬張る年若い女性の姿があった。




薄い桃色の華やかな色で、紫色の蝶の柄が精巧に描かれた着物。帯は可愛らしく蝶々結び。髪型は頭の上に玉簪を差しお団子で纏める。


座っている横にはひもで縛った藍色の織物で包んだ長い棒状の物を膝に抱えていた。


そして、特徴的だったのは太腿までの丈が短く、まるで太腿が強調されるような着物を着ていたことだ。


当時、女性の流行りの一つであった特徴的なこの着物は大阪の花魁がこぞって着ていた服装であり、


男性を魅了し、目を離させないようにするためだと言われてるらしいが、始めた花魁曰く


動きづらいから短くしただけだったという話が逸話になっている。


女性の、特にまだ幼さが残り、大人になる前の若い女性の流行りの恰好ではあった。




「う~~~~ん!この「みたらし団子」美味しい~~!!!!!!!」


と流行りに乗っていた女性がみたらし団子の虜になっていた。


「ふふっそれは良かったです!はい、こちら、お茶でございます。」


と着物の上に割烹着を着た店員がお盆の上にお茶を持ってきた。


「ありがとうございます!実はこのお団子を食べるのも始めてで、こんなに甘くて美味しいものがあるなんて……」


「ここのお店はいい味を作ってて、職人さんに感謝です!」


と、店員を褒めちぎるように女は語る。


「あらまあ、そんなに褒めても何もないですよ~?それじゃごゆっくり~」


と店員は店の中へと戻っていった。


「むふふ~私は幸せ者ですね~」


「あ、そうだ。こんなにおいしい物を作ってる人を知っておかなきゃ。あの店員さんの名前は何ていうのかな……」


と団子をモチモチと食べながら考えている。


舌で団子を転がし、みたらしの味を味わい、食べきる。お団子の味を名残惜しそうにし、最後に緑茶を啜り。


「ふはぁ~甘いお団子とお茶は心地よいものですね~」


「さてさて、もう一つ頼もうかな~?すいませ~ん!!!お団子もう一つお願いします!」


はいよ~と女性の返事が聞こえ、そのまま足をぷらぷらとし、次のお団子を来るのを待つ。


「───ふぅ……平和が一番だね~このまま何もなかったらいいんだけど────」


少女は呟く。そうあって欲しいと望んだ、未来だったが


「ぬ、盗人だ!!!!」




と男性の悲痛な叫びがこだまし、そうあることを拒否されてしまったようだ。


「どけっどけ~~~~!!!!傷つきたくなかったら俺に近寄るな!!!!!!!」


大柄のがたいのよい男が人込みを押しのけ、走り抜けていく。


男が持っているのは、刀のような物を握りしめ、目の前を通り過ぎていった。


そして、質屋から出てきたおじさんが必死で男を追いかけていく。


盗人はあっという間に大通りを抜け、大阪の町に紛れていった。


「あらま、盗人かしら。最近は大阪の町も治安が悪くなってるわね~」


店員が店から出てきて、お団子もう一本食べます?と促してくる。


「……何か、悪い話とかあったんですか?」


と千世は聞きながら、もう一本のみたらし団子を貰う。そこに刺繍のように胸元に書かれている名前を千世は確認した。


「うーん……」


と店員は顎に指を考える素振りをする。


「変な噂になっても困っちゃうから、話さないでおくわね。ただ、お客さんも夜は余りで歩かないようにね」


「……はーい。」


と女はみたらし団子を食べ切り、串をお盆の上に置き


「……どうしよう……かな」


と、呟くと隣に置いてある何かを包んだ反物に触れ、


「────────そっか」


何か納得したように少女は呟いた。


少女は立ち上がり、小銭入れからお代をお盆の上に置き、


「店員さんお代ここに置いておきますね!!!御馳走様でした~~!!!!!」




「あら、もう行っちゃうの?」




「用事が出来ちゃいました!!「また」戻ってきますね~~!!!」




と少女は置いてあった長物を持ち、駆け出して行った。


「……あらま」


瞬く間に姿が遠くなる少女を見て、店員はそう呟いた。






──────────────────────────────────────






大阪の町の裏路地。今でも崩れ落ちそうな小屋で大柄の男はいた。


障子の窓も破れにやぶれ、建付けの引き戸はてこでも動かないようなそんな小屋。


埃まみれのそこは一見ボロ小屋のようだが、頑丈なつくりになっており、居住できる空間はあった。




「っへっへっへ、持って来やしたぜ兄貴!」


と大柄の盗人は風呂敷で包んだ物を目の前の男に見せる。


目の前の男は髪を結い、黒い着流しが似合うような品があった。


「お前、これ……!まさか……」


「へい、あの伝説の刀鍛冶「天国アマクニ」が残した刀。その中の傑作真打の名を持つのがこの……」






「妖刀アマクニでございます!!」






妖刀アマクニ、それは刀鍛冶「天国」が作り上げたとされる刀。


曰くそれは強大な力を持ち、戦国の世であったときに猛威となった刀でもある。


曰くそれは人の子に不幸を招く、災厄を呼ぶ刀でもある。


曰くそれは刀に魅入られた人の子が、鬼となってしまった刀でもある。


様々な噂が交差し、この妖刀を語る物語は千を超えるとも言われる。


噂にはなれど、実物を見た人間は少なく、見つけてしまった人間は魅入られ、死ぬまで刀を握り続けるともいう話がある。


呪いと力を授ける、そんな妖刀だ。


だが、そんな妖刀だからこそ、贋作の妖刀が世に出回ることもあるだろう。




「なぁ、子十郎ぉ……。見つけてくれたのは嬉しいんだが……」


子十郎が盗んできた刀を兄貴と呼ばれた男は撫で、この刀の模様を見て、まるで知っていたといった表情をしそして


「この妖刀は────」


と兄貴は次の言葉を吐こうとしたとき、


「────その妖刀、本当に妖刀アマクニ?」


女性の低く響くような声が小屋の外から響いた。


「だ、だれだ!?」


子十郎は驚き、声のする方を向く。ぼろ屋の引き戸を開き、ゆったりと姿を現す。


草履で砂利を踏む音、最初に目に入るのは桃色の着物と紫色の蝶の柄。


そして、手に持っている藍色の反物で隠された棒状の物。


年若い女性にしては、町娘のような振る舞いではなく一人の剣士のような佇まいをし尋常ならざる雰囲気を纏っていた。


今でも、食われてしまうような。動物も人の子も寄り付かない恐れを懐く存在であった。


だが、それに恐れず、いや無謀といったように子十郎は身を乗り出していく。




「お、おうおうおうおう!?なんだぁ~小娘。俺たちに何の用だ?」


随分と威勢の良い言葉だ。その威勢は良い事だが、無謀が過ぎると誰もが思うことだろう




「えっと……その妖刀がニセモノだから質屋さんに返して上げてくれないかな~って思って来たの」


「取られちゃった質屋のおじさん、今でも死にそうな程、悲痛な顔してた。」


と女は俯きながらそう、呟いた。




小十郎はその言葉を聞いて申し訳なさそうな表情を見せたが、いやいやとかぶりを振り、なりふりを構わないような表情を浮かべ


「俺たちも切羽詰まってんだ!こんなところで立ち止まっちゃあ居られないんだよ!!」


と子十郎は怒気を放ちながら言い放つ。




「おい、子十郎、止まれ」


「すみやせん、兄貴。これは俺が盗んだもんです。俺が責任を取ります!!!」


と子十郎は女に向かっていく。


兄貴と呼ばれた男はため息をつき、その成り行きを見守るようだった。


「────そっか。」


女はそう呟くと、続けてこう言い放った






「あなたは────六手で倒します」






「俺も舐められたものだな……」


と肩を回し、子十郎はボキボキと軽快な音が鳴る指の関節を鳴らしていく。


「俺は地元の喧嘩じゃあ負け知らず、山の妖怪すら怯える。」


「この俺様がお前みたいな、小娘には……負けやしねえんだよ!!!」


と子十郎は女に向かい拳を振りかざす。


「一ひ」


女は振りかざす拳を避け、飛び上がり、そのまま手に持った布で隠した長物で脳天を殴る。


「二ふ」


「───────あがっ!」


子十郎はたちまち、地面にたたきつけられ、苦悶の声を上げる。




「本来なら、この時点であなたは立ち上がることもままならない。でも」


砂を握りしめながら、子十郎はふらふらと立ち上がる。


目の焦点も定まらないようだったが、目に残った威勢は残っているようだった。


「あなた、とても頑丈ね。私だったらあのまま倒れちゃうかも」




「この……………小娘風情が!!!!!!!」


そのまま、子十郎は回し蹴りを放つが───


「三み」




この時、子十郎にはある戦略で潰そうとしていた。


邪道で相手をつぶす。人に砂を投げつけること、


それは戦いにおいての邪道。決して褒められず、正々堂々として戦いでなら許されることのない卑怯技である。


だが子十郎は負けるわけにはいかない。


兄貴の目の前で負けるわけにも、女に負けることも、この妖刀で俺たちの願いをかなえるために




「四よ」




「悪いな小娘。俺はどんな外道だと言われようと、俺はこんなところで────」




「負けるわけにはいかない────でしょ?」


と目の前にいたはずの女は消えていた。


「負けるわけには────あ?」


男の懐まで潜り込み、子十郎の死角まで入っていた。


子十郎が回し蹴りを放ち、砂を投げる間の刹那に移動している。


超人的な運動能力と相手の行動を全て読み切ったとそう思わないと在り得ない動き。






女が持っていた棒を包んでいた反物が擦り落ちる。


「……あぁ成程、女が持ってるそれが本物の────」


兄貴は少女が握っている刀の模様を見て、納得する。




黒い鞘、紫の鍔。鞘の模様に金色に描かれているのは蝶。


布で隠れていたのは、






─────妖刀アマクニ






「────がぁっ!!!!」


女は顎に目掛け、手に持った刀の鞘で打ち抜く。




「五いつ」


子十郎は衝撃で地面から浮き上がった。


「六む」


女は飛び上がり、胴をひねり、回し蹴りを子十郎の腹部に食らわせる。


吹き飛ばされた衝撃で扉の引き戸まで子十郎の体は吹っ飛び、衝撃によって引き戸が壊れ、小屋の外まで吹き飛んでいった。


引き戸が壊れた事で壁に亀裂が走り、メキ…と低い音がゆっくりと動いていた。




「これで───六手」


女は少し着崩れた着物を正し、着物についてしまった砂を払う。


でも、六手までなくても良かったかも。と、ぼそと呟いた後、


思い出したように兄貴と呼ばれた男の方へと振り向く。


「兄貴さんは……どうします?まだ、戦います?」


男の方を刀で突き差し、問いかける。


「……分かった、分かった。降参だ。ほら、その刀は返すよ。」


と床に置てあったニセモノの刀を蹴り渡した。


「本物を見て確信したよ。これはニセモノだ。」


女は擦り落ちた藍色の反物と盗まれた刀を拾い、丁寧に砂を払っていく。


「……良かったです。これ以上、私も戦いたくなかったんだ。この刀の力をあんまり使いたくないし」


と女は安堵の声を吐き出す。


「兄貴さん、子十郎?さんはまだ生きてるよ。きちんと手当をすれば怪我なく、いつも通りに生きていけます」


有難うと兄貴と呼ばれた返事を返す。


「今回は子十郎がやってしまった事だ。質屋の奴には悪いことをしてしまった」


「子十郎には何かしらの責任は取らせる、すまなかったな」


「……子十郎さんには反省するようにしてくださいね?兄貴さん?」


「それは大丈夫だ。お嬢さんに殴られ、蹴り飛ばされ、こんな散々な目にあえば子十郎も反省するだろうよ」


「こいつはまあ…悪すぎない男じゃねぇし、あんたに復讐もなんも考えないだろうから安心しな」


兄貴と呼ばれた男は立ち上がり、小屋の外まで歩き出す。


「───一つだけ、聞きたいことがある」


「……なんですか?私に話せることがあれば応えますよ」




「俺たちは負けることは見えていたのか?」


と子十郎の兄貴は尋ねる。ただ単純に気になったのか、もしくは目の前にいる少女の在り方の、その『力』を見定めようとしたのか。


女は何処か遠くを見つめ、顎に指をつけながら考える素振りをし


「───私が見えていたのは」


「質屋のおじさんが刀がなくなって、そのまま死んでしまうそんな未来だけでした」


「……そうか」


男は表情は見せず、小屋の外まで歩いていく。


「すまなかった。俺たちは退散するよ。」


と子十郎を担ぎ、歩き出していく。


兄貴は小十郎を軽々と担ぎあげ、そのまま肩の上まで担ぎ上げていた。


「私からも一つ、伝えたい事が」


男は足を止め、耳を傾ける。


「────アマクニには関わらない方がいい。関わったら」




「本当に死んじゃうから」






「それは───覚悟の上だ。」


兄貴は歩き出していく。


「お嬢ちゃんも死ぬんじゃねえぞ。女が無残に死んでいくのは見たくないからな」


と手をひらひらして別れの挨拶を交わし、兄貴は歩き出していった。


彼は遠くまで行き、見えない場所まで行ったあと、女は


「……私は死なないです。あの人がいる限り絶対に、」




「だって、私は」




「未来を見ることが出来るから」








女はそう言った後に刀に軽く触れ未来を見てしまう。見てはいけない未来を


「え、あ、待って、」


今さっきまで戦いの場所であったボロ小屋。


長年に使われてきたのだろう彼らにとっても愛着のある建物だったかもしれない




そのボロ小屋は、壁と柱が崩壊する音を辺りに響かせ────




支柱が屋根を支え切れずに、耐え切れないように小屋は崩れていった。




崩れた衝撃で埃と砂が舞い、少女はやってしまったといったような顔で驚き、


「……弁償代は…払わなくてもいいよ……ね?」


と不安と後悔を募らせながら、少女は逃げるように帰っていった。

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