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雪女と風呂
彼女とレースゲームをしてるさなか、ふと思ったことがあった。
「雪女って風呂はどんな感じなんだ?」
レースを放棄するわけではないが、隣の彼女に尋ねてみる。
「どんな感じとは?」
「多種多様ないわれがあるだろ? 溶けたり、溶けなかったりと」
ゴールを決め、優勝も決めた彼女がこちらを向いて答える。
「氷上はさ、真冬に手足がかじかんだ状態で風呂に入るとどうなる?」
彼女の意図が見えた気がした。
「痛いでございます」
「それの10倍くらい痛いでございます」
彼女が言うにはたいていの雪女が消滅するとかなんとか。
こんどハーゲンさんのアイスを買ってきてあげようと思った。
「そしてね、10分くらいすると溶けます。やっぱり殆どの雪女の成分は氷だから、炎には強いけれどお湯と光には弱いわね」
いつか彼女と風呂に入れたらいいと思う。




