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5月1日
今日は世界ではメーデーである。
当然のこと会社は休みだ。
フィガロの結婚の初演が行われた日であり、バッハがなくなった日でもある。
世界中の音楽マニアは大変な一日になのではないか。
「ただいま」
「おかえり。なにこれ」
玄関まで出迎えてくれた雪女が、俺から買い物袋を預かり1つの物を取り出した。
「ああ、リースだよ」
スズランで出来たリースを雪女の手から貰い取り、彼女の頭に冠した。
彼女の頬が少し紅潮したので、嬉しくなっているのは感じ取れた。
「ありがと、氷上にも上げるね」
そう言った雪女が俺の頭に手をかざすと、氷で造形されたリースが載せられた。
「お揃いだな」
「だね」
世界は労働のために動いていたが、俺たちだけは氷と植物の微笑みに包まれていた。
そしていつも通り彼女と晩までゲームをして過ごし、一日を謳歌した。




