第18話 VS邪神教団ッ!
1階広間では入口から押し入った『Tae Party』と黒い法衣を着た邪神の信者たちが戦いを繰り広げていました。
「君達の動きはすでに見きったよ」
黒い法衣を着た3人の男たちが青騎士さんに剣を向け、後ろからは黒法衣の魔術師が次々に攻撃を仕掛けきます。その動きは連携が取れておりいままでに見てきたモンスターとは一線を画したものでした。しかし青騎士さんが盾の必殺技『スクエアーウォール』を使うと左手にもつ方形盾の外辺から青い魔力光が伸びて直径2m以上ある魔力の壁を形成、その場から一歩も下がることもなく攻撃を尽く弾き返してしまいました。そして出来た隙を『Tea Water』の仲間たちが見逃さずに攻め、自分たちの倍以上もいる敵を確実に1人1人仕留めていくのでした。
「リーンフォース行くわよ! タイミングを合わせて戦線を押し上げて!」
青いラインの修道服を着たマリアさんが白魔法使いの真骨頂の1つである総合能力強化魔法『リーンフォース・ザ・フルポテンシャル』を自分に唱えるとその身が緑色の魔力光を纏います。攻撃・魔法・防御・速度・耐久力、大量の魔力と引き換えに全ての戦闘能力を上昇させる切り札とも言える魔法で自らを強化したマリアさんは、身の丈ほどもある長大なメイスを手に敵陣に切り込むと、気合と共に振り回したメイスで5人もの黒法衣を吹き飛ばしてしまいました。
「……ダメよ」
数にものを言わせて前線を抜け、後衛に迫ろうとしていた黒法衣の喉を後ろから短刀で貫いたラビちゃんは、黒法衣が光となり砕け散ったときにはすでにその場から姿を消しており、マリアさんの背後をとろうとしていた黒法衣の持つ剣を叩き落としていました。特技『隠密』と忍法『影霞』を組み合わせ神出鬼没に戦場を駆けまわるラビちゃんは、仲間達のフォローをしながらも必殺の一撃を与えるべく姿を隠し敵の隙を窺っているのでした。
◇
2階のキャットウォークの細い足場で弓を構えている10人以上の黒法衣の男たちに襲いかかっているのはイサムさんを始めとする『赤蜻蛉』の面々です。2手に分かれた彼らはそれぞれ広間2階左右にある入口から通路に出て、2階から侵入者を狙撃しようとしていた弓兵へと奇襲をかけたのでした。
「おらおらおらぁ! 死にさらせぇ、こんボケがぁ!」
イサムさんは頭を振って飛来した矢を避けつつ前に出ると、放った左ジャブを受けよろめく黒法衣の弓兵のアゴを右ストレートで打ち抜き必殺技『トリプルブロウ・レフト』を発動、左ボディブロー二連発で九の字に屈んだ弓兵はラストの左アッパーで吹き飛び光となって砕け散りました。
「イサム、下品ですよ……もうちょっとエレガントに戦えませんか?」
ジェイドさんはため息をつきながらも仲間に向かって放たれた矢を白魔法『マジックシールド』で防ぐと、新たな呪文詠唱を開始します。その間10秒、唱え終わったジェイドさんの呪文は黒魔法『ファイアアロー』でした。5本の炎の矢が空中に現れ、それぞれが敵に向けて発射されると今だ離れた場所にいる弓兵達を火だるまにしていきます。
敵は30人以上と数こそ多かったのですが、そのレベルは大多数が12~15レベル、この集団の幹部らしい5人だけが18レベルであり、平均が17レベルを越えている守り手側は戦闘を優位に続けていました。
しかし戦闘開始から2分が過ぎた頃、不気味に動きの無かった1人の敵が動き始めたのでした。
◇
「くっくっくっ、守り手どもが……なかなかやるようだが、それもここまでだ!」
そこは1階から2階まで吹き抜けになった大きな広間でした。壁の各所に置かれた松明の赤い明かりが照らしだす部屋の壁には、見たこともない意匠の紋章が各所に描かれ、激しい戦いを見下ろしているようにも見えます。
「これより10人の乙女の血を持って、邪神の御使いの召喚を行う! 御使いがその姿を現す様を間近で見られることを幸運と思うが良い!」
部屋の中央あたりでは黒い法衣に身を包みさらに白い仮面をかぶった男『Lv25邪神官』が大きく手を広げて高笑いを上げていました。邪神官は今まさに自分の仲間と戦っている二つにギルドに注目しており、僕らには気が付いていないようです。
フレンドチャットで各ギルドの後衛同士で連絡を取って状況を把握した僕らは、地下から一階へと牢屋の仕掛けで引き上げられると同時に行動を開始しました。
ほんとはもっと長いのを投稿する予定でしたが、予想以上に時間がかかっているのでとりあえず。
まあTRPGとかしてるのが悪いのですが……。
今回は間が空きましたが、次はそう時間かからないはずです……はずです。




