第37話:配信アーカイブ#454
:枠こそ飛んだもののサクサク行けたな……
:やっぱAの武器が強くなったのが効いてきてるな
:サクサク倒すもんなーAの奴
:今までちょっと刃が通りづらいって感じだったのを色々誤魔化してたのが、急にスッパスパ斬れるようになるんだもんな。そりゃあペースも上がるってもんよ
:とはいえ武器ちょっと新調しただけでボス部屋まで来られるのはおかしいけどな!!
「どうする? ちょっと準備してから挑む? それともこのまま行っちゃう?」
「まあ疲れても無いし、倒してから休むでいいんじゃないかしら?」
:おおーいつも以上になんかやる気満々でボスエリアに飛び込んだー!!
:あれだけ飴猿とカミキリムシ斬りまくってまだ足りないと申すか
:Aからしたら全然足りないだろうよそりゃあ
:というかここのボスってなんだっけ
:スカイクイーンキラービーですね。巨大なメスのスズメバチのような魔物です。複数回射出可能な毒針に加え鱗粉による目くらまし、口から吐き出される酸性の液は非情に脅威ですね。また上空から垂れてくる蜂蜜は足を取られやすいので、行動の妨げになるので要注意です魔物素材研究所¥50,000
:あんだけ斬りまくっててまだ斬りたいのかよ。新しいもん手に入ったら振り回したくなる気持ちわかるけども
:うわあ天井移さないで蓮コラ思い出してぞわっとする!!
「でっかいスズメバチ……ナイフ欲しいなあ」
「まあ、飛び道具ではないわよねそれ」
「一気にテンション落ちた」
:まあ使いたい武器が適正じゃなくて、今失ってる武器が一番戦いやすいってのは……うん
:ナイフって言ってもあれワイヤー括りつけてるから実質何度も使える飛び道具だもんな
:よく考えたらAってソロでやってきてたのに、魔法全然覚えてないんだよな……それでやれてたんだよな……
:序盤の階層でも別に飛行する敵が出ないって訳じゃねえのに……
「使う?」
「……スカイドラゴンの時の手を使うにはちょっと低いかな? ウルタール、羽根狙うことできる?」
「一応狙ってみるけど……あいつの羽根、燃えにくいし小さいから撃ち落とすのに時間かかるわよ」
:あれで耐火性だからなキラービー
:貫通属性付与して手数の多い魔法を連発するのが第一段階だからな
:急降下で突っ込んでくるぞ!!
:猛禽類みてぇな速度だな蜂の癖に!!
「なるほどこういう攻撃なら──おっとっと」
:急降下と同時に針飛ばしてくるから避け辛いんだよなあ、カウンター狙ってると特に
:初見で当たり前のように避けてるけど
:強力な毒そのものは毒消し草やらで消せるからそこまで脅威ではないんだが、針の太さがね……
:赤子の腕くらい太いな針
:あんなもん刺されたら毒とか関係なく死んじゃうよぉ!!
:ウルタールさんへの流れ弾はチチェロちゃんがちゃーんと弾いてくれる
:心強いナイトだなあチチェロちゃん
「……燃え上がるは炎、フレイム! フレイム!! フレイム!!!」
:火球じゃ当たらんだろ
:ほらやっぱり避けられた!!
:あっでも軌道に巣が……
:おおー、巣に当たっても蜜が垂れてきて消火されるんか
:俺のバイト先よりも防犯ちゃんとしてるな
「それはバイト変えた方が良いんじゃないかな……さて、どう攻略しようか」
「あーもう当たらないわねぇ!!」
「魔女の一撃? に加入してた時はどう突破してたんだ?」
「狙撃の名手がいて、即座に羽根を撃ち落としてタコ殴りにしてたわね」
:撃った魔法全部避けられてるし全部消火されてもうとる
:狙撃の名手……
:あの狙った男も女も既婚者だろうがノンケだろうが落とすあっちの方でも名手だった女か
:実力と顔と体以外は糞女なあいつか!!
:あいつ実力自体は強いんだよなあマジで……性格と股が終わってるだけで
「ウルタール、一旦魔法を撃つのはやめて魔力温存で」
「分かったけど、じゃあどうやって攻略するの?」
「どうしようかねぇ……近距離は針の一撃が怖い、常に一定の高度を維持……」
:攻撃避けながらの考察タイムに入ったな
:噛みついてきたところの後隙を毒針射出で補ってるの厄介すぎるんだよなキラービー
:攻撃自体は単純ながらも、やっぱ速度が厄介なんだよなキラービー
:まず羽根を落として地面とキスさせるのが戦うための第一段階だからな
「うわっ、冷たっ……いやぬるぬるするっ!!」
:ぬっ!!
:Aの顔面に蜂蜜が!!
:なんだろう、エロい
:ウルタールさんが撃ちまくってたフレイムで溶けた蜂蜜浴びちゃったな
:顔にべたべたするねばつく液体をぶっかけられたA!?
:言うてる場合か
:うわあすっごい垂れてきてる……
「……そうだ。ウルタール!! 広範囲に熱を!!」
「えっ!? ええ、わかったわ!! 吹き荒れるは炎、燃え上がるは竜巻……トルネード・フレイム!!」
:あっ忘れてた広範囲攻撃できる魔法!!
:でも普通に避けられたぞ
:まあ範囲ごん太いとはいえ、動ける範囲が城下町の通路より広いここだとねえ
:威力発揮されるまでタイムラグが結構あるから、普通に躱されちゃうんだよな
:やっぱウルタールさんって結構ノーコン?
「うっさいわね! 自覚してっから広範囲攻撃できる魔法覚えてるのよ私は!!」
「その調子で巣全体を攻撃して!!」
「ええ!! ……えっ巣を!?」
:何が狙いだ?
:うわあ、すっごい勢いですっごいどろどろ垂れ流れてくる……
:これなんで他の蜂は襲ってこないんだろ
:あーあー足場が! A! 足場が!!
「僕たちもちょっと動きにくくなるけど……でもさ、これを浴びた蜂は──」
「……なるほど」
:キラービーの高度が下がってきてる……!?
:こんな手があったのか!?
:空を飛んでいるってことはスカイドラゴンと同じように骨すかすか♡体重かっる♡ってことか
:粘土の高い蜂蜜がまとわりつくから動きが阻害されると
:あの巨体で空に浮くってなったら、そりゃかなりの軽量化を施されてるわな
:そういやスカイクイーンキラービーの針って内部は結構スカスカで空洞が目立つんだよな
「……これ氷系の魔法も使えたらよかったんだけど」
「いんや十分。切れる高度まで下がって来てくれたんなら……!!」
:いや待て顎カチカチ鳴らしてるぞ
:酸だぁー!!
:スプリンクラーみたいに上空に発射したぁ!!
:広範囲酸吐出攻撃!!
:あれ塩酸レベルになんでも溶かすからマジで危ないぞ!!
「ウルタール!! 五秒!!」
「了解!! 吹き荒れるは竜巻、トルネード!!」
:トルネードで風の傘を!!
:だがキラービーをまとっていた蜂蜜は溶けて消えたぞ!!
:このままだとまた上空に逃げられるがどうするつもりだ!?
「つらぬ、けえええええ!!!!」
:投げたぁー!?
:貰いものの剣投げたぁー!?
:刺さったぁ!!
:貫いた!!
「純度が高い剣は相応に──重いんだよ」
:蜂蜜の海に落ちた!!
:確かにBランクのラビリンスライト鉱石ってかなり重いからな、そりゃ飛行系の魔物に刺さったら飛べなくなるわ
:でもまだ生きてるぞ
:Bランクのボンボンが冒険者なってBランクの剣買って泣きを見るのはよく見る話だからな
:でもこれでAは無手に……あっ
「腕に宿るは騎士の魂──」
:純魔の大剣!!
:これ当たれば一発で殺せるが
:口に酸貯めてるぞキラービー
:針は躱していくが
「我が振るうは騎士の誇り──」
:顎を閉じた!?
:いやこれは……
:広範囲に酸をまき散らした!!
:プロレスの毒霧と同じ原理か!!
:そんな知能もあるのかキラービー!!
「トルネード!! 細かくぶちまけるってことは……突風に弱いわよねぇ」
:ウルタールさんナイス!イケメン!抱いて!!
:酸浴びてもキラービー自体にダメージはないが……
:がら空きだねぇ身体が!!
:苦し紛れの毒針がAに当たるかよ!!
「純魔の大剣」




