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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
挿話:ドキ!女の子だらけのパジャマパーティー!~ポロリは無いよ~
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挿話:ドキ!女の子だらけのパジャマパーティー!~ポロリは無いよ~

 それはまーくんとの結婚式から数日後の夜。

 私は緊急集会として、まーくんの事が大好きなみんなを呼び寄せたのです。


「そう、つまりはパジャマパーティーです!」

「ええと、それはわかるのですが何で私が真人様の事が大好きなみんなの仲間に入れられているのか、とーってもお聞きしたいのですが!」


 可愛らしいフリル付きのパジャマ姿のロベリアちゃんがほっぺたを膨らませてご立腹のご様子です。


 だけど、ロベリアちゃんっていつもまーくんのそばにいますし、気付いたらまーくんのお膝に座ってナデナデしてもらっていますし?どこからどう見てもどう考えてもまーくんの事が好きで好きでたまらないって感じがするのですが……。


「ええ、まぁ!き、嫌いではないですし!そのくらい、別に……」

「ではヴォルフさんに頭なでられたらどうしますか?」

「撫でた腕を叩き切ります」


 何だか座った目でロベリアちゃんがぼそりとつぶやきます。うん、思った以上に物騒なお答えでびっくりです!


「ま、まぁ、ロベリアちゃんは元々は暗部にいたわけだしな。……まぁ、そんなことよりボクが呼ばれた意味が分からないというか、そもそもボクは女に見られてないから……」


 何だか遠い目をしているのは、猫耳フードの付いたトラ柄のとっても可愛いパジャマ姿のライガさん。うん、普段からそういう可愛い姿でいればいいと思うんですけれど!


「してるよ!割と可愛い格好してるさ!だけどアイツ、どう頑張ってもボクの事を女だとみてくれないんだ!」

「うーん、見た目的には可愛い少年と言われてもおかしくはないけど……ボクと言うのをやめればいいんじゃないかとボクは思うかな」

「うん、シルヴィアさんの意見は参考にならないかなぁ!くそう、元男なのに、なんでそんなに可愛くて胸も、胸もそんなに大きいんだぁああ!」

「うわ!こ、こら!ふぁん!揉むんじゃあない!というか痛い!痛いから!」


 白いシルクのネグリジェ姿のシルヴィアさんがライガさんに胸をむんずと掴まれて揉みしだかれています。いつの間にか本当に仲良くなられたんですね!

 というか、見ないうちにシルヴィアさんますます女性らしくなられて……。いえ、シルヴィアさんもまーくんのお嫁さんになったのですから、それはそれでいいとは思うんですけれど!


「胸、大きいとだめ?」

「にゃあ、どうだろうねぇ……」


 クロエさんのお膝に座ったままのフレアちゃんが首を右に左にと曲げています。クロエさんはハーフパンツにTシャツ姿、フレアちゃんはクマの着ぐるみパジャマ姿です。次は私に抱っこさせてくださいね!私もフレアちゃんをナデナデしたいです!


「素晴らしい情景です。ええ、これはしっかりと録画をしておかなければなりませんね」

「サテラさん、なにしてんですか……」


 いえ、姫様の成長の記録を。とサテラさんはそう言いつつカメラを構えます。うん、寝る時もメイド服のままなんです?


「これは寝巻用ですので」


 なるほど、寝巻用メイド服!そんなものまであるんですね!と思わず手を打ってしまいます。でも、寝ているうちにスカートがめくれてしまいそうな……。


「そもそもそんなの聞いたことないんですけれど……」


 ロベリアちゃんが見事なジト目でサテラさんを見つめています。


「それはそうでしょう、自作ですし」

「そこまでしてメイド服を着続けたいんですか!?」


 それはもちろんですよ、とサテラさんはあんぐりと口を開けたロベリアちゃんを楽しそうに撮影されています。……私も一着貰ってしまいましょうか……。


「そういえば、どうして今回はこのパジャマパーティーを?そのぅ、私また浮いちゃってる感じがしまして……」


 水色の薄いネグリジェに身を包んだビオラちゃんがモジモジと恥ずかしそうにしています。大丈夫です。ビオラちゃんは浮いていません!むしろとーっても可愛いです!というか、ビオラちゃんの横の蛇さんがプカプカ浮いてるんですけれど。うん、たしか異世界の神様とか……?


『妾らの事は気にせず』『わしらの事はただのぬいぐるみとでも思えば良い』『くぅ……』『もう寝てるし……』『早寝早起きは健康的だから仕方ないね!』『まなとがおらんなぁ……』『さっきお休みってあいさつしたでしょ!』『せめて人の姿なら……ふふ♪』『パジャマって光るモノじゃないんだ……』


 ともあれ、まーくんの事を好きな女の子ならみんな参加でオッケーです!うん、本当ならほかにも呼びたい人がいたんですけれど、諸事情で来られないので割愛としましょう。


「それで、これだけ集めて何の話をするんですか?」


 ロベリアちゃんが何だか不満げな顔をしています。

 けれど、これは重要なことなんです。そう、これからの私たちにとって、とってもとってもとーっても重要なんです。


「つまり、まーくんのお嫁さん、何人まで増やして大丈夫か問題です!」

「うん、それは真人様にお任せしておけばいいのではないでしょうか!」


 言った瞬間にロベリアちゃんに見事な突っ込みを入れられてしまいました。

 だけど、これはとっても重要な問題なんです!だって、ここにいるだけでもうすぐ十人に届きそうなんですよ?もしかするとどこかでまたまーくんの事を好きになってしまう人が増えちゃうかもしれないじゃないですか!


「どう思います、シルヴィアさん?」

「うん、あり得そう……。あり得るかな。アイツって話したらダメダメだけど、ぱっと見はそこそこのイケメンだし、行動力はあって実力もあって……優しく……その、ライガ、そんな目で見ないでくれ」


 何だかライガさんが悲しそうな顔をしてました。

 ううん、どうしてこんなに可愛いのにまーくんが気付いてないなんて……不思議でなりません。

 仕方ありません。ここはとっぷりとお話をしていくとしましょう!

気付いたらこんな時間。いつも通り遅くなりまし( ˘ω˘)スヤァ

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