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閑話
光り輝くそこは、神聖で、荘厳で。
――そんな中でなぜか彼女に頬をつねられていた。
うん、そんな顔しないで欲しいんだけどな?
うん、本当に心配をかけて申し訳ないと思ってるんだよ?ホントだよ?
けれども彼女は、涙をポロポロと流しながらその手を放してくれない。
――言葉は届いていない。けれども、彼女に想いはきっと届いている。だから、涙を流しながらも笑顔で手を放してくれた。
うん、ごめんね?だけど、きっとまた君に――
そうして、また光の中に意識が沈んでいく。深く、深く、深く……。