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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第五章:勇者な執事と白き龍の招待状。そう、絶望が俺のゴールだ!
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序:水の底から見上げる空って割と綺麗で感動しちゃうよね?

 ――ああ、アレは良い戦いだった。



 男として、魔王としてボクは負けたのだ。


 彼は間違いなく勇者だった。魔王を倒し、姫を救う。

 誰もが――そう、ボクもあこがれたことのある勇者だった。



 故郷の事は大いに心配だけれども、それでもあの戦いはボクにとっては――







――音。







 音が聞こえる。


 こぽり、こぽりという水泡の音。そしてゴウンゴウンと鳴り響く機械音。


――おかしい、ボクはあの時死んだのでは?


「――様――覚醒――ました。バイタル、安定――ます」


 透き通る声が聞こえた。けれども水泡の音が邪魔でよく聞こえない。

 ああ、そうか。ボクは生き返ったのか。

 つまるところは、ここは培養液の中と言ったところだろう。


「うむ――よくやった――よ」


 バカなことを。ボクの魔石を返されたのなら、次代の魔王候補に渡せば良いものを――


「くかか!ああ、無様な姿だな――よ」


 ああやはりうまく、聞きとれない。


「お前が跪く姿――ああ、楽しみでならんなぁ」


 猛烈な眠気が僕を襲う。ああ、そうか、こいつ、は――


 ボクの意識は闇の中へと落ちていく。心地よい水の音に身を任せ、またボクは夢に沈んでいった。

第1話は本日中に投稿いたしま( ˘ω˘)スヤァ

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