何があっても、やるんだな?
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ー翌日ー
桜は学校に登校して、友達に挨拶をする。
「おはよー!」
「おー!桜!おはよう!」
桜は昨日から話したくて仕方なかった事を話す。
「ねー、聞いてー!昨日ね、バイト先の店長と、知り合いと、コスプレ衣装の生地買ってきたのー!」
桜はルンルンと話す。
一応、伊織の事は知り合いという体にしておいた、後が怖いから。
「おー、そうなんだ、いいのあった?」
「うん!紫色でめっちゃ綺麗なのがあって、店長が、それが良いって言ったから買ったのー!」
「良かったじゃん、衣装とか全部その店長と知り合い?と一緒に作るんだっけ?」
「そうそう!」
「でもさー、桜、なんか忘れてない?」
友達は苦い顔をする。
「来週から中間テストだよ?衣装作ってる暇あるの?」
「......あ、あー!!!!」
そうだった、テストあんじゃん!!
しかも店長はバイク修理の依頼入ってるし、伊織先生もテスト関係で忙しいんじゃ?
「やっぱり頭になかったかー、桜、これと決めたらそこだけに集中して、周り見えなくなるもんね。」
教室の中を見回すと、テスト勉強してる子が何人かいた、私みたいにおしゃべりしてる子ももちろんいるけど...。
「とにかく桜、どうすんのよ?」
これは由々しき事態だ、なんなら非常事態だ。
時計を見ると、朝のホームルームまでまだ時間はあった。
「伊織先生のとこ行ってくる!!」
私は急いで教室を出た。
「なんでここで伊織先生の名前が出てきたんだ?」
友達は頭の中にクエスチョンマークを浮かべるが、桜は知る由もない。
私は職員室のドアをコンコンと叩き、伊織先生を呼ぶ。
周りの伊織先生のファンがコソコソと話し始めたのを見て、伊織先生を屋上までの階段の踊り場まで連れて行き話す。
全速力で走ったので息を整え、
「伊織先生、あの...。」
言いかけたとたん、伊織先生に
「気がついた?」
ニコニコ笑いながらそう言われ、私は冷や汗を流す。
「す、すみません!」
「謝る事はないよ、これは仕方のないことさ。
あの後、楓と話して、決めたことがあるんだ、だから、今日君のバイトの時に僕と楓から話があるんだ。それまで待っていてくれるかい?」
伊織先生はかえちゃんではなく、楓と、あえて呼んだのだろう。仕事とプライベートを分けるために。
「分かりました。」
そこでチャイムが鳴ったため、話は切り上げた。
「じゃ、また放課後ね。」
「はい!」
そう言って私たちは教室へ向かう。
......そ、そうだった、担任だから、向かう方向同じじゃん!
しかも伊織先生、こうなることを予測して、プリントとか入ってるカゴ持ってきたんだろうな...。
黙って伊織先生と廊下を歩く。ヒソヒソと話す女子の視線が背中に突き刺さるようで、めちゃくちゃ気まずかった。
ー放課後ー
伊織先生より先にバイト先に着いた私は、修理の見積書を作成していた。
夕方6時頃、仕事を終えた伊織先生が店内に入ってきた。
「かえちゃーん!!きたよー!!♡」
「おぉ、伊織、来たのか、すまん、ちょっとだけ待ってくれ。あと少しで一段落つくんでな。桜、お茶を沸かしといてくれ。」
店長は作業をしながら言う。
「はーい、伊織先生、こっち座ってください。」
「ん、ありがと。」
「私もまだ仕事あるんで、ちょっと待ってくださいね。」
「了解。」
そう言って、伊織先生は店長に愛の視線を向ける。
「ねぇ、かえちゃん。」
「なんだ?」
「キスしてい...」
「今はダメだ。」
「えぇ〜、そんな〜。」
「あとで、な?」
そう店長に言われると伊織先生は嬉しそうに
「うん!わかった!絶対だからね!」
ひょぇぇ。
これが大人の恋愛か。
私には無理だな...。
そして私と店長の作業が終わったところで、お茶を用意し、3人で店の奥の畳が敷いてある座敷に座る。
「さっそく、話を始めようか、桜、お前、本気でコスプレやる気はあるのか?」
店長がいつになく真剣な顔で聞いてくる。
「もちろんです!」
「何があっても、やるんだな?」
「はい!」
私がそう答えると、店長はニカッとし、
「よし、じゃあ、衣装は全力で作ろう。だが、1つ約束してほしい事がある。」
「なんですか?」
「私はバイクの修理、伊織はテスト関係で忙しいんだ、でもお前の為なら衣装を作ることはできる、だけどな、分かってほしい。私たちは本当に忙しいんだ、生半可な覚悟なら、辞めさせるつもりだったんだが、お前、『何があってもやる』と言ったな?」
「はい。」
「その約束はな、試験で赤点をひとつでも取ったら、衣装作りは即やめること。これが約束だ。できるな?」
私は考えもせず
「当たり前です!それで大丈夫です!」
そんなの当たり前だよ、店長。2人とも忙しい中作るのに、私だけ何も無いっていうのは不公平だ。
「よし、よく言った!じゃあ、衣装の方はこちらであらかたやっておく、お前はまず、テスト勉強に集中しろ。わかったな?」
「はい!」
話が終わり、私は帰り支度をする。
その間に、店の方から、ちゅっちゅと音がするので、キスしているのだろう。
「まぁ、話の時、伊織先生は待ちきれない、って感じだったんもんね、邪魔しないよう、裏から出よう。」
「お疲れ様でしたー。」
と小声で言って店を後にしたのだった。
「テスト勉強頑張るぞ!」
そう言って私は部屋の机へ座り、勉強を始めるのだった。
憧れのルネーノ様になるためにも、こんなとこで止まるわけにはいかないからね!
目指せ!ルネーノ様!!
楓も伊織も優しい...(泣)
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