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序
遥か遠く、雪の精霊女王に愛された国、セラスヴァーノ。一年の半分を雪に覆われる、深き夜の国。
極光のかかるある夜、王城では赤子の産声が密やかにあがった。
そしてそのしばらく後、南の塔には赤い布が掲げられる――
この国には三人の王子がいる。
文武の才を持つ第一王子。物静かで思慮深い第二王子。武術に優れる第三王子。
三人の王子はこの日を境に王城より姿を消したが――第一王女生誕の吉報により、その凶報は曖昧に処された。
狂王の勘気に触れないよう、人々は口を閉ざしたのだった。
遥か遠く、雪の精霊女王に愛された国、セラスヴァーノ。一年の半分を雪に覆われる、深き夜の国。
極光のかかるある夜、王城では赤子の産声が密やかにあがった。
そしてそのしばらく後、南の塔には赤い布が掲げられる――
この国には三人の王子がいる。
文武の才を持つ第一王子。物静かで思慮深い第二王子。武術に優れる第三王子。
三人の王子はこの日を境に王城より姿を消したが――第一王女生誕の吉報により、その凶報は曖昧に処された。
狂王の勘気に触れないよう、人々は口を閉ざしたのだった。