0022 旅8
ロクは人間を傷つけられない。
拘束魔法だろう、ルナナティア・トーンから聞いたんなら。
ジュナは思ったが、すぐ考えを止めた。
あるいは、ジュナの今後にとって、それは一つの人生のルートを選んだと言ってもいい。
「ロク、人間を傷つけられない拘束魔法、弾けない。」
「どうにかなるだろ、普通はどんな人よりもジュナの方が強いんだから。」
「黒羽家は前は林業ではやっていた一族なんだ。」
ロクの目は冷たくなった。
「林業、ね。」
「どうかした?」
ジュナがロクの熱を図ろうとしたその時である。
ルナナティアが白衣の小柄な人を伴って、やってきた。
「この?!」
「やーやー、みなさん。おはよう。魔王が出たんで、仕事だよ。ロクくん。」
ルナナティア・トーンは空間魔王でテーブルを出すと、世界地図を広げる。
「ここが今いるシニー国、魔王の被害にあってるのが、南西に行ったデムケ国だ。」
ロクは唸った。
「単独行動で魔王倒して大丈夫なのか?」
レインは言った。
「倒したら、後始末はオレがやる。いいたいように情報でも左右できるから、そういう達人だから。人は私をこういう、サーフィン連弾、レインと!」
「あの、ロクのこといっぱいいろんな人にわかってもらえた方がいいと思いますけど。」
「1000年前にやった、結果いうと、最後はこいつ、精神死んだ。分かる?分からないなら、従え。」
レインから殺気がして、ジュナは驚いた。本当に普通の人じゃない。




