155/170
0155 ストリート1
小汚ない子供が果物屋のリンゴを捕った。
突然のことで反応できなかった、果物屋のおじさんが走る。
「こらあ!クソガキ!お金払え!」
小汚ない子供は一回つまずいて転んだが、そのまま脇道の一つに入った。
一口食べて思う。
「・・・久しぶりの固形物だ。」
そのフードでも隠しきれない、頑丈な真っ黒い鉄のでかい首輪が、首輪から垂れてる鎖が、隷属の契約の証だった。
子供は一心不乱にリンゴを食べた。
ジェクルスはハンナ国のシェアハウスでレインの調べたことを聞いていた。
「じゃあ、タスクとシルバって、結構いいやつなのか?」
「それがな・・・、話が複雑なんだよ。おまえの頭では収拾できないほどな。」
「オレはバカじゃない。」
ジェクルスはちょっと怒った。
「問題はタスクにある。どうやら、元王家の側近らしい。シルバは側近の護衛だな。」
「元王家って、何?」
「どこの国?」
ジュナとルナナティアが連続して聞くと、レインは腕時計を見た。
「この話は後でだ。ことがことだ。今は動かない方がいい。」
レインはカバンを持つと、大学へ行ってしまった。




