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0148 過去2
ロクは何も出来なかった。
ロクは自身を守ること以外考えられないほど、人は脆く、裏切り、醜くかった。
そういう人が、ロクが不老不死だからと、ロクが殺人したからと、ロクが強いからと、結局は人はロクに何も与えなかった。
なぜならば、魔王が強すぎた。
魔王は魔法を使う。人は魔法を使えない。ここに、何もない大きな壁ができていた。
食物連鎖の頂点に立った魔王は、人をもっと醜くくさせた。
ロクは混乱した。破滅した。嫌になった。人を怖がった。
そして、人は魔法を、魔王から派生した人類が出来た。
その瞬間をロクは見た。
ある魔王から、雪の中、人類は生まれた。
魔王も人類を食べることが出来なくなって、死んでいった。
雪の中、作られた魔王の持つ魔法を使う者たちは、徐々に人数を増やす。
ロクを何かが襲っていた。
安堵より、孤独。
しかし、人類はまたロクを幽閉した。
オーウィン家は言った。
『魔王を倒すのに、試験を与えなさい。』
それは、ロクが一人で、魔王をころすこと。
剣で殺すこと。




