0013 鉄の世界13
「無駄だよ、君は今、魔法を行使出来ない。」
ジュナが起き上がると、突然言われた。
その簡易な服を着た男性は、鉄で出来ただだっ広いだけの、稽古場のような所で、あぐらをかいていた。
「ここは?」
「ロク、といったかな?その人に君が発狂するくらい悪いことをする所さ。」
なっ、とジュナは思った。
「あなたたち、ロクに何をしているの?本当は皆に好かれ、特別対偶を受ける立場でしょ?」
「それがスポーツ選手なら、諸手を上げて喜んだものさ。」
そう言うと、その男性はほほえんだ。
「問題は、魔王を、魔王たる力の持ち主を殺せる人が世界に一人しかいなかったからだよ。命を散らしてもまた炎のように甦る、だから、代行はいない。」
「あなたたちはロクに死ねっていうのね。ロクは言ってた、自分はバケモノでそんなに怖い者だと。」
「さて、それは本当の答えかな?」
男性は頭を傾げた。
男性は立ち上がると、こう言って、稽古場を去った。
「シャルロットの剣をだしておくといい。」
扉が完全にしまる前に呟いた。
「そうしないと、完全に死ぬよ。」
ジュナは植物魔法でシャルロットを召還した。
シャルロットの効果は、魔法の全キャンセルと魔法を食らった時に生じるコピー。
シャルロットは360度からくるカッターをシャルロットを中心にして、植物魔法で打ち砕いていく。
魔法のキャンセル技は、シャルロットの方に軍配が上がった。




