1/50
0001 鉄の世界1
いつも思っていた。
自分は人間じゃない。
人間の皮を着たバケモノだ。
バケモノよりも自分は強いらしい。
いずれ何かになる少年は暗い闇でこう考えていた。
じゃあ、自分よりすごい危険なバケモノはいないな。
じゃあ、オレは人と交わっちゃだめだ。
そして、彼は幕を自ら閉ざす。
「いらっしゃいませー。」
花屋の娘、ジュナ・黒羽は店頭にたつ。
「お客様、どの花でしょうか?」
ジュナは笑顔満点でお客様のお答えに答えていく。
「お宅のジュナちゃんは可愛いな。」
「いえいえ、あなたの花ちゃんよりも可愛くはないですよ。」
ジュナの母、ルードナ・黒羽は答えた。
ブーケを作ると、ジュナ、娘にこう言う。
「これをあのおばあさんに届けてね。」
「はい、いつもの時間だよね。」
ジュナがおばあさんの家に入ると、おばあさんは庭で待っていた。
「あらあら、いらっしゃい、ジュナちゃん。」
「はい、いつもの花だよ、おばあさん。」
そして、花を変えると、おばあさんはおじさいさんに手を合わす。
「毎日かえるんですよね。」
「人はいつか死ぬからね、でも、諦めきれないんだよ。」
そうだと言って、封筒を渡した。
「これは、鍵?」
「知り合いがくれた何でもよく分からない鍵でね。ここの宝物庫にはいっているから、取りに行ってくれないかい?」




