第三話 病
ここは…?ベッドと、お母様とお父様、クー兄様まで・・・
「目が覚めたか!カトリーヌ!」
「クー兄様…私、」
「無理に喋らなくて良いわ」
「お前は急に気を失って倒れたんだ」
どうやら私は倒れたらしい。カトリーヌが体が弱いって設定あったっけ。原因は何なの?
「お医者様、カトリーヌは?」
「…落ち着いて聞いてください。カトリーヌお嬢ちゃんは、魔力不足により倒れたのです」
「魔力不足?何故だ?」
とお兄様が言う。
「原因は不明です。先日の定期検診では異常は無かったんだが」
魔力不足?カトリーヌの魔力量は王族に匹敵する量だったはず。そして、第一王子の・・・
「あの、私はどうすれば?」
バンっ!自室のドアが大きな音を当て開く。
「カトリーヌ!大丈夫か!」
この声は、ジェイール様!でも何故急に?確か初対面はお披露目の時では?
「ジェイール様、何故ここに?」
「私の未来の婚約者が倒れたと聞いたから来た」
「でも初対面は一ヶ月後では?」
「手紙のやり取りをしていただろう?実はその手紙は俺の魔力探知と繋がっている。その魔力探知の量が著しく低くなっていて心配になったんだ。」
え、魔力探知機みたいな奴?なんか盗聴器みたいじゃん!!
「あ、ありがとうございます。初対面がこのような形で申し訳ありません…。改めましてお初にお目にかかります。カトリーヌ・アンダリーと申しますわ」
「あぁ、カトリーヌ、お前が倒れた原因はやはり魔力不足か?」
「はい、ただ原因が分からず・・・」
南が通っていた専門学校で同級生たちが話していた会話が急に頭に流れ込んできた。
「そういえばさ〜!今日のアフレコ、ヒロ勝ちらしいよ!」
「え!マジ?激アツじゃん!」
「知ってる?お父さんからこっそり教えてもらったんだけど。ヒロ勝ちのボツ案でカトリーヌの方をヒロインにするって案があったらしいよ!」
「へー。でもカトリーヌは悪役令嬢だからこそキャラの良さが引き立つんだよ!」
そういえばボツ案があるみたいな会話してたな。続きなんだっけ。
「因みにボツ案ってどんな内容なの?」
「教えてあげるけど、内緒よ!カトリーヌが謎の病にかかって正ヒロインより先にジェイールに会うって案!大人の事情でボツになったんだってさ〜」
これだー!完全にこれだー!
「と言うわけで、しばらくは安静にしてくださいね」
「はーい」
根本的な原因はわからないけどこの世界がヒロ勝ちの没案の世界ってことは理解できたわ。これからしばらくは原因を調べなきゃね。
因みに何も考えないで文字を打ってます。だから名前もその場で考えてバンって書いてます。




