始まりの街【ファスティア】 4
―――2日後―――
「ただいま。ギン、ミオ」
「キュイ!」
「ワフッ!!」
私は学校終わりに、再びログインしていた。
ログインと同時に通知が響く。
『〈精霊〉との契約に成功しました。サブクエスト〈精霊の契約者〉をクリアしました。報酬はメールボックスに転送されます。称号《精霊の契約者》を取得しました。』
「クリアってことかな?」
頭に響く通知に私は顔を綻ばせる。
そのままウィンドウをスライドして、メールボックスを開く。
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サブクエスト〈精霊の契約者〉クリア報酬
【邪教のローブ】✕3
邪教に属する者が着るローブ。着る者が流すは、歓喜の涙か絶望の涙か?
要求値 信仰20以上
性能 《呪術反射》《賛美の歌》《精神汚染(小)》
【精霊の剣】
精霊に認められしものが使う事を許された剣。〈精霊〉との絆を深め、術を宿す。
要求値 特殊条件《精霊の契約者》の称号を持つ者のみ装備可能
性能 《精霊砲》《絆の力》《精霊強化》
魔術 『水系統魔術:水球』『水系統魔術:水刃』
〈注意!〉条件を満たしていない場合、継続して全属性ダメージを受けます。
【絆の花輪】
絆を深める花輪、黄色いバラがあしらわれている。
要求値 無し
性能 《絆の力》《幻惑の香》
【薬草】✕40
【月光草】✕50
月光を蓄え、月の力を得た、植物。使えば月の力を得るだろう。
要求値 無し
150000MC
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「文句なしの高報酬!早速鍛冶屋にGO!!」
私は素材を見て、鍛冶屋に向かった。
「親父!これみて!」
私は、鍛冶屋の勢いよく扉を開けると、仏頂面の親父がいた。
「ゆっくり開けやがれ。んで?何を見てほしいんだ?」
「ごめん。これなんだけどさ。」
そう言い私は、【精霊の剣】を取り出す。
その瞬間、親父が勢いよく立ち上がり私からそれをひったくる。
「小娘!!これをどこで手に入れた!?」
「どこって、クエスト報酬。どうかした?」
そう言うと親父はため息をつき、私を見つめる。
「―――嘘は、ついてないな。」
「何言ってるの?」
今何かしたの?と思っていると親父が語る。
「不躾な真似して、すまんかった。俺のスキル『真偽判定』を使わせてもらった。」
親父はスキルを使ったらしい。名前からして嘘を見破るスキルなのかな?
「『真偽判定』は名前のそのままのスキルだ。嘘を見破るただそれだけだ」
「でも、使ったんでしょ?」
「すまなかった。詫びとして今日のお前の頼みをタダで聞いてやる」
私が若干の怒りを混ぜて問うと、バツが悪そうに私から目を逸らしてそう呟く。
「じゃあ、これを使って、武器強化してほしい。」
そう言うと親父は喜び、是非やらせてくれと逆に頼んできた。
「2日待ってくれ、その間に仕上げる。」
「それくらいなら全然。また取りに来るよ。」
「おう。またな」
2日後が楽しみだ。そう思いながら私はログアウトした。