↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Astral Monster Online   作者: 海老天丼Mk-4
29/31

レイドモンスター『嫉妬の魔王』1


「――――――――――さぁ、見せてみなさい。あなた達の可能性を」


そう言ってリヴァイアサンが攻撃を開始する。

水の槍が一斉にプレイヤーを突き刺し始めた。

しかし、周囲のプレイヤーたちは呆然として動かない。

ムッツリきなことフラウさんは動けるみたいだけど、ムッツリきなこはMP切れで使えない。

フラウさんもそろそろ限界だ。他のプレイヤーは死んでるか放心してるよ。


「魔力充填!術式起動!【機神術・魔導大砲】!」


そんな中、一つの砲声が鳴り響いた。

放ったのは普通のプレイヤーで、特筆すべきは腕が大砲に変異していたことだ。

砲弾はまっすぐに飛翔し、リヴァイアサンの障壁を一つ破壊した。


「お前はいいな!!名前を言えっ!」

「パイソーンです!!」

「よし!女王の名において告げる!英雄パイソーンに『魔導技師(マギウス)』の称号を与える!」


パイソーンくんには『魔導具』の能力が上昇する『魔導技師』を与えた。

これで戦況が有利になるはずだ。


「私も奥の手を出してやる!ミオ!来て!」


無詠唱で【幻想術】を行使する。

水が私の拳に収束し、その形を変えていく。変形が終わると拳に機械的なガントレットが装着されていた。

このまま、リヴァイアサンに向かって飛翔し、拳を叩きつける。

魔力が収束した障壁が軋み、ひび割れ始めた。


「ぶち抜け!【幻水機構】!」


異常なほど回転した水の槍が射出され、障壁を貫いた。

残る障壁はまだまだあるが、一歩進展したと言うべきだろう。


「使いたくなかったけどぉ!ユニークスキル!『紛い物の龍(ファンキードラグーン)』!」


今度は一人の女性プレイヤーが能力を起動した。

魔力が収束し、そこに瓦礫や乙姫の鱗などが集い始める。

瓦礫たちはやがて一頭の龍に変貌する。

珊瑚と貝殻で構成された体に、まばらに存在する青色の鱗。瞳は真珠で、牙は水。

なんとも個性的な龍の姿だった。龍は首を持ち上げて、高らかに吠える。


「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!」


この声で正気を取り戻したのか、プレイヤーたちが行動を再開した。

見かけによらず凄いな、この龍。

なら、私も奥の手を出そう。

ついさっき実現した、魔力の運用法を。


「『汝は我が盾、汝は我が剣。万象に存在せし原初の水よ、我が呼び声に応えよ』」


魔力をリヴァイアサンの支配する水に浸透させ、その支配権を奪い取る。

負けじとリヴァイアサンも支配権を奪ってくるが、より濃密な魔力で奪い取っていく。

魔力を乗せた詠唱も行い、その力を高めていく。


「『我は大海の主。愚かなる者共に、大いなる海の鉄槌を』!!」


魔力の密度が一気に上昇し、私は新たな世界を作り出す。

『霊』の魔力を限界まで変質させて、私が定義する世界を構築する材料にする。

周囲の水の支配権がすべて私に移った。


「これが私の世界だ」


新しい世界は変わりなく海の底だが、一つ変わったことがある。

リヴァイアサンの障壁が全て解除された。

私の世界で、敵が力を行使できるわけがない。

リヴァイアサンは目を見開き、楽しそうな目で私を見つめる。


「『霊界・大海主君(ポセイディア)』、これが世界の名だ。」


名を与えられたことによって、私の世界が確定した。

今この世界では私がルールとなり、少しは世界の法則がいじれるようになるらしい。

解除したら元に戻るよ。そしたらリヴァイアサンが強化されるだけだけどね!


「――――――――素晴らしい。人の子にもこの技を習得している者がいるとは驚きです。」

「ありがとう。リヴァイアサンのお陰で私はここまでこれた。」

「――――――――試練はまだ終わっていません。他の子らもこの領域にたどり着けると嬉しいですね」

「さぁ?私はイレギュラーみたいだしね」


会話を終えて、再び戦闘に復帰する。

さぁ。魔王討伐の始まりだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。