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広場【Sparkle Space】にある大時計が、正午の鐘を響かせる。


それと同時に降り出すどしゃ降りの雨。


普段の雨は映像でしかないが、これは実際に雨粒が天から降り注いでいた。


いつもと違う雨に半分の人達はパニックを起こし『SD時計』で自分のFAへ帰ろうとするが『SD時計』は反応せず、更にパニックを産み出していた。

しかし、もう半分の人達は『これは余興なのだ。』と期待を溢れさせ、『SD時計』が使えなくなっている事については、これもまた出所不明の噂である、『ついでに各FAのメンテナンスをする』ということだろうと納得していた。


その大勢の喚声と歓声を雨音は書き消す。






次第に雨が弱くなっていくのに比例して、パニックと期待の声も弱くなっていく。


雨に濡れた事よる不快感と何も起こらないことに対する困惑、噂への信憑性の疑惑。

予想外の異常事態に、重苦しい雰囲気が流れ出す。





ゴロゴロ……




ふと、頭上からそんな音がする。

多くの人が見上げる空には灰色の分厚い雲がかかり、時折小さな稲妻が走っていた。



理解の良い人らはスッと顔を青くする。




「オイ、コレどうなってんだよ?」



ヤバそうだという直感に、史谷は事情を知っているであろうハクに聞こうと横を見るが、彼女の姿は既にそこには無かった。

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