↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/52

43

「あ!フミフミぃ~、久しぶりだねぇ~♪」



――フミフミ!?


いつもの5倍かそれ以上の賑わいを見せる、広場【Sparkle Space】。


人がごった返すその中で、向こうの方で親しそうにこちらに向かって手を降る少女。

黄色いパーカー、水色に輝く銀髪、ピンク掛かった透き通るような真っ白い頬。


「見間違えるわけがなく、それはニートで自己中で我が儘で気が強くて毒舌で引きこもりで推定年齢20代?のニートなハク。」


「フミフミ、怒るよ?」



さっきまでのニヘラ~♪とした笑顔を引っ込め、低い声で彼をキッと睨むハク。



「だって事実だろ?」


「……も………い……に。」


「あ?今、何て言った?」


俯いて小さな声で何かを呟いたハクに、彼は聞き返した。

しかし顔を上げた彼女は、楽しそうにまたニヘラ~♪と笑って言った。



「フミフミぃ~。後でお仕置きするね~?ウフフ♪」


「笑顔で言うな、怖い……。」


「ルンルン♪ルールルン♪ルンルンルン♪」



苦笑いする史谷に、楽しそうなハク。

というか、間違ってもハクはこんな風に笑う子じゃない。……つまり!!



「ハクが壊れたぁーーー!!」


「んー?そんな事無いことも無く無く以下略無いかもぉ〜?」


「以下略って……どっちだよ!?」


「そんな事よりぃ~どんなショーなんだろーね~♪」


「そんなの知るか。」



一昨日の1月9日、運営側から1月11日正午に広場【Sparkle Space】に集まるように。という知らせが、ゲーム内すべての人に通知されていた。

運営に反感を持つ者達はボイコットする奴らも少々居た。なぜなら、FAに残っていた場合は強制的に広場【Sparkle Space】に移動させる、という主旨のことも書いてあったのだが、その場合サーバーに負荷が掛かるので、運営側としては出来る限りそうならないようにして欲しいとか。

俺らにとっての現実世界にサーバーだの負荷だの関係ねぇだろうが……。


しかし、大半の人たちは運営に不満を持つものの、早めに広場に来て12時になるのを待っていた。


なぜなら、12時から演劇団だかサーカス団だかが催すショーが開催されるという、出所(でどころ)不明の噂が存在したから。

ショーを良い場所から見たいなら、早めに来て場所を取っておいた方が良いよーと。


その為、12時目前である広場は大勢の人でごった返していた。



「ル~ル~ルン♪ル~ル~ルン♪」


「おいおい……、大丈夫かよ。」



異常に上機嫌のハクに、史谷は違和感しか感じない。

しかし、ふと彼は気付く。


こいつは、糞運営と繋がってんだよな……。それなら、これから起こることを知っていてもおかしくないよな。と。


彼女が上機嫌。ならば良いショーなのだろう、と彼は勝手に期待して時間になるのを待った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。