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「あ!フミフミぃ~、久しぶりだねぇ~♪」
――フミフミ!?
いつもの5倍かそれ以上の賑わいを見せる、広場【Sparkle Space】。
人がごった返すその中で、向こうの方で親しそうにこちらに向かって手を降る少女。
黄色いパーカー、水色に輝く銀髪、ピンク掛かった透き通るような真っ白い頬。
「見間違えるわけがなく、それはニートで自己中で我が儘で気が強くて毒舌で引きこもりで推定年齢20代?のニートなハク。」
「フミフミ、怒るよ?」
さっきまでのニヘラ~♪とした笑顔を引っ込め、低い声で彼をキッと睨むハク。
「だって事実だろ?」
「……も………い……に。」
「あ?今、何て言った?」
俯いて小さな声で何かを呟いたハクに、彼は聞き返した。
しかし顔を上げた彼女は、楽しそうにまたニヘラ~♪と笑って言った。
「フミフミぃ~。後でお仕置きするね~?ウフフ♪」
「笑顔で言うな、怖い……。」
「ルンルン♪ルールルン♪ルンルンルン♪」
苦笑いする史谷に、楽しそうなハク。
というか、間違ってもハクはこんな風に笑う子じゃない。……つまり!!
「ハクが壊れたぁーーー!!」
「んー?そんな事無いことも無く無く以下略無いかもぉ〜?」
「以下略って……どっちだよ!?」
「そんな事よりぃ~どんなショーなんだろーね~♪」
「そんなの知るか。」
一昨日の1月9日、運営側から1月11日正午に広場【Sparkle Space】に集まるように。という知らせが、ゲーム内すべての人に通知されていた。
運営に反感を持つ者達はボイコットする奴らも少々居た。なぜなら、FAに残っていた場合は強制的に広場【Sparkle Space】に移動させる、という主旨のことも書いてあったのだが、その場合サーバーに負荷が掛かるので、運営側としては出来る限りそうならないようにして欲しいとか。
俺らにとっての現実世界にサーバーだの負荷だの関係ねぇだろうが……。
しかし、大半の人たちは運営に不満を持つものの、早めに広場に来て12時になるのを待っていた。
なぜなら、12時から演劇団だかサーカス団だかが催すショーが開催されるという、出所不明の噂が存在したから。
ショーを良い場所から見たいなら、早めに来て場所を取っておいた方が良いよーと。
その為、12時目前である広場は大勢の人でごった返していた。
「ル~ル~ルン♪ル~ル~ルン♪」
「おいおい……、大丈夫かよ。」
異常に上機嫌のハクに、史谷は違和感しか感じない。
しかし、ふと彼は気付く。
こいつは、糞運営と繋がってんだよな……。それなら、これから起こることを知っていてもおかしくないよな。と。
彼女が上機嫌。ならば良いショーなのだろう、と彼は勝手に期待して時間になるのを待った。




