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「グリン……。お前まさか、ログアウト出来るのか……?」
ハッとした顔でグリンを見つめる史谷。
グリンはハクをチラリと見ると俯いた。
しかしすぐにグリンから視線を外した史谷は、キーボードに視線を落とすハクをジッと見て、呟いた。
「……ハク、お前何者だ?」
その瞬間、ハクの体はビクリと震え硬直する。
「グリンがログアウト出来るってこと、最初から知ってたんだろ?知ってて最初声掛けたのか?なら何でさっさと帰った?てめぇが色々教えてやれば、ログアウト出来るってこと――ポフッ。――誰にもバレずに隠せただろうに。そのくせ、後から来て太陽達がどうだのログアウト出来ることがバレると嫌がらせされるだの、それは最初会ったときに言うべきだろう?おい、聞いてるのか?」
ジッと俯いている彼女を、鋭い目付きで睨む史谷。
グリンはオロオロと交互に二人を見ている。
「ちゃんと聞いていたのか?って聞いてるんだから返事くらいしろよ。」
その声に、ハクはノロノロとした手つきでキーを叩く。
ポフッ。
『聞いてますよ。』
「ぅあーッ!!目の前に居るんだから言葉で答えろよ!全く。」
ハクは何も言わず、キーも打とうとしない。ただ目をギュッと瞑り、唇を噛みしめ、震えに堪えていた。
グリンはそれに気が付いて、史谷を制止する。
「史谷ー。言い過ぎじゃない?囚われの身の分際で(笑)」
「なっ……。」
「ハクさん、史谷の罪状は何でしょう?」
急に話を振られたハクはビクリと飛びはねるが、すぐにキーボードを叩き出す。
『殺人?』
「えー?史谷がー?恐喝とか少女ワイセツとかが似合うと思うんですが……。」
『……不法侵入。』
『されました。』
「あー。既にやっちゃってましたね。ハクさんに恐喝と不法侵入。」
『そういえば、肩と背中触られました。』
「ワイセツ行為まで……。幻滅だよ……。史谷、君は有罪だ。」
「はぁ!?」
『無期懲役です。』
『そこからあなたを、こちらに出す気はありませんし。』
ハクは史谷を見て、微かに笑みを浮かべた。




