19 3人の選んだ幸せの形
ーーこの日。
誰も知らない、不思議な新婚の初夜があったという。
そこには何故か、男が2人、女が1人という妙な光景があったらしい。
だが、3人は実に幸せで、忘れない日となったのだ。
何をするでもなく、話をしたりお茶を飲んだり、チェスをしたり、他人には異様でも充実した初夜であった。
【金獅子王子と黒薔薇の騎士】
市井で流行っている小説を、いつか見せてあげようと、アリディアは密かに思っていた。
見たら2人はどんな表情をするのか、今から考えると面白くて仕方がない。
こんな小説が流行る国である。
いつかきっと、ジュリアス王子やルーカスの様な人達も、微笑ましく迎えてくれる世の中になるだろう。
王族では無理だろうけれど。
アリディア=サーディスクは婚約破棄を望まなかった。
そのおかげで、このハーディルス王国は混沌としなかったのだと、知っている者はいないだろう。
ハーディルスの国王は生涯において、側室や愛妾を迎える事などなく、アリディア王妃をこよなく愛した。
そして、2人の間には王子が2人、王女が1人生まれ、ハーディルス王国もますます繁栄したのである。
ただ、その仲睦まじい2人の傍には、いつも必ず1人の騎士がいたといわれている。
彼がアリディア王妃の愛人との噂もあったが、ジュリアス国王もアリディア王妃も楽しそうに笑ってみせたのであった。
〜Fin〜
最終話までお読み頂きありがとうございました。
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