表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/134

オオカミなんて怖くない

昨夜は、途中でバッタ君にもイタズラされる事なく、眠ることが出来た。


久しぶりにたくさん眠れた気分である。


朝食代わりのリンゴをかじりながら、昨日の事を振り返った。


ラットマン達は、鼻が効くみたいだから、知らない何かがテリトリー内にいることに気づいたからあんな行動をとったのだろうなぁ。


とは言え。


確かに、洞窟を出てから水浴びしていないけど、今のアタシってそんなに匂うのだろうか?


なんだか、がっくりした。



大きな川は、何が飛び出してくるかわからないから、あんまり近づきたくないけど。


匂うのは、余計な生き物を引き付けそうだから、チャンスがあったら水浴びしよう。



それから……


ホウキをじっくり見つめ。


気合い一閃、下草を凪ぎはらうと、草はバラバラになり風に乗って舞い散った。



昨日の手応えは勘違いではないようだ。


ここで漸く考えに至る。



普通の糸でさえ、一巻きして両端を引っ張れば、肉を切ることが出来るし、釣糸で指を切ったなんて話しなんてざらに聞く。


もっと細くて硬い糸で出来たホウキの切っ先が、高速で当たれば、相当な切断力が発揮されるかも。



さっそき真紀は、実験してみようと考えた。



間合いを確かめて、目の前にある直径二十センチの木に向かって最高速でホウキをはらった。



バラバラになって、木が倒れると妄想していたのだが。


たくさん傷がついただけでバラバラになっていない。



状態を確かめようと木に触れた瞬間倒れた。



触っただけで木が倒れるとは、ほとんど妄想通りの状況に焦ってしまったが、大きく深呼吸をして、冷静さを取り戻した。



はらうことはオマケと考えていた、突き専門のホウキには、実はナギナタの能力があったと言うことが判明したのである。



どこまで切ることが出来るか判らないが。


それは追々確かめていこう。


真紀は歩き出した。





大きな川がギリギリ感知出来る辺りの獣道を歩いていく。


ラットマン達が居た辺りとは、まったく違い生き物の反応が多い。


もう少し進むとカマキリが隠れているから、ちょい迂回してと、なんだかウサギやネズミが多いな。


お、イノシシ親子発見。


子育て中のイノシシは攻撃的だから近寄らないに限るよね。



この辺りは、オオカミのテリトリーみたい。


先程、寝転がって詳細感知をしたら、オオカミの大きな群れの反応を感じたからである



岩山の周囲を探検して時に出会ったオオカミを思い出し。


思わず身震いした。


あの連携は恐ろしい。


囲まれないように、気をつけなければならない。


でもオオカミは群れで移動するので、場所さえ分かっていれば、さほど驚異ではないことには、比較的早く気がつくことができた。



オオカミのテリトリーを抜けた辺りで、夜営の準備を始めた。


何故テリトリーを抜けたと解ったのかと言うと。


オオカミよりも高い位置に、爪跡のついた木があったからだ。



動物に良く見られるマーキングである。


そんな禍々しい、爪跡のついた木から少しオオカミ側に戻ったところで寝床を作って潜り込む。


今夜も、バッタに起こされなければ良いなと思いつつ眠りについた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ