176 言葉
「…大丈夫だなんてそんな曖昧な言葉に縋らないで」
…は?
「快晴にあの二人を守り切れると思ってるの?手遅れになる前に行きましょう」
……そうだな。知らない方がいい事だって世の中には溢れる程ある。それをわざわざこいつに話す必要もないか
「…行くか?」
「………」
無反応とは、どうしたんだ?
「…快晴とのリンクが断たれてる!なんで私今まで気づかなかったの!?急がないと!!」
「おい待て、それは一体どういうことだ?」
「快晴達が何者かに襲われてるって事よ!」
「そんなの、いまさっきの爆発音から大体は察せる……そうか、結界を張ることができる奴相手にあの3人ではいささか戦力不足だと…?」
「もうそんな細かいことはどうでもいいわ!行くわよ!」
…本格的に死人が出てくるであろうな……
間に合えば良いが…
「…やまと、落ち着いたか?」
「……快晴こそ…大丈夫ですか?」
俺は…まぁ、大丈夫だろう
「俺は大丈夫だよ。なぁ、2つ聞いておきたい事があって…」
「…?なんですか?」
「まず1つ目、マリーの……遺体は、あっちに居る2人に報告してから埋葬するか?」
「…そう、ですね。私としては、今埋葬した方がいいと思いますが…」
なるはどな。あまり遺体を放置しておきたくないとか、そういう理由だろうか…
「…では本題の2つ目。マリーの遺体はどこにいった…?」
「………えっ?」
遺体があった場所を見ると、崩壊が始まった時のあの黒い灰ではなく、火葬をした後のような真っ白な灰が残ってあるだけだった
「…マリーは…どこに…?」
「わからない。瞬きをした瞬間目の前から遺体が消えてたんだよ…何かの呪いの類か…?」
「…急ぎましょう」
「…えっ、ちょっと待てよ。なんでいきなりそんな…というか何処に」
「何故だかわかりませんけど、私たち、ここにいちゃいけない気がするんです」




