510話 降伏かテンプレか
「──が……」
「ん?」
「この、私が…力を持っただけの子供……」
愕然としちゃってるけど、いきなりこんな事を言われたら無理もないかな?
まっ! ラルフィーが納得するかどうかはともかく、疑問には答えてあげたわけだし──
「そろそろ私の質問にも答えてもらいましょうか?
敗北を認めて、降伏するか否か」
これでも降伏しないのでれば……残念だけど、これ以上容赦はしない。
全力を持って確実にラルフィーはこの場で始末する。
未熟とはいえその力は紛れもなく世界トップクラス、大抵の人にとっては抗う事すら不可能な天災に等しい。
そんな存在が野放しになってるなんて危険すぎるしね。
「ふっ──」
「ん?」
「クックック……」
クツクツと肩を揺らすラルフィーの手から、光を押し固めて作られた剣が零れ落ち、光の粒子となって霧散する。
「あはっはっはっハッハッ!!!」
敵が窮地に陥った際に、急に狂ったように笑い出す。
これは……前世の記憶にあるアニメや漫画、ゲームといった数々の作品に見られる現象!
もはや典型的なムーブと言っても過言ではないテンプレ展開っ!!
このテンプレにおける次の展開は主に2つ。
「この、この私が!
数百年を生きた最高位天使たるこの私が、ただ子供扱いとはな!!」
1つは窮地に陥った敵が狂ったように笑いながら何らかの要因で覚醒したり、奥の手とかを使ってパワーアップしたりする展開。
「アハッハッハッハッハッ!!」
2つ目は決して敗北を認めない敵が取る、最期の悪足掻き。
すなわち……周囲を巻き込んだ自爆攻撃!!
「──っ!!」
い、いや! まさかね!!
確かに創作物ではお馴染みのテンプレ展開だけど、そんなご都合展開が実際に起こる事なんて早々ない!
なんか周囲もラルフィーの異様な雰囲気に呑まれて、固唾を飲んで黙り込んじゃってるけど。
さすがにありえないよね!?
「ハッハッハッハッハ──……」
ちょっと! 急に真顔になって黙り込まないで!!
さらにフラグが乱立してる気がしてならないんだけど……えっ? まさか、嘘だよね……?
「なるほど」
「え?」
「確かに言われてみれば、私はこれまで苦戦などという事を経験した事がない。
私が最高位天使である熾天使……絶対的上位者であるが故に、私には研鑽によって齎される技術。
すなわち──私の力を十全に発揮するための術がない」
こ、これは……
「対して貴様等は脆弱で矮小な下等種であるが故に、小賢しい技を、技術を磨き、持てる力を十全に以上に発揮できる術を身につけた」
「……」
次だ。
ラルフィーの次の言葉で、全てが決まる!
テンプレか、降伏か──!!
「更には忌々しい事に、貴様は単純な魔素量においても私に匹敵しているときた。
なるほど、私が貴様に敵わないのは道理というわけだ」
「つまり、敗北を認めると?」
「私では貴様には勝てない──許し難いがその事実は認めよう」
「っ!!」
ラルフィーが自身の負けを認めたという事は……降伏!!
やっぱりテンプレはテンプレ! 創作物にすぎな──
────ッ!!!!
「えっ」
空気を震わすほどの膨大な魔素がラルフィーから……?
「本来であれば私の手で直接罰を与えてやりたかったが……こうなっては仕方がない」
は? えぇ??
「ま、まさか……」
「私の命を持って全てを浄化する事で罰としよう!!」
『面白かった!』
『続きが気になる!』
と思ったら、ブックマーク登録及び、下記の☆ボタンからポイント評価お願いします!!
モチベーションに直結します!!
また、感想やレビューなどドシドシご意見下さい!
これからもよろしくお願いします!!
『最強幼女は惰眠を求む! 〜神々のお節介で幼女になったが、悠々自適な自堕落ライフを送りたい〜』
https://ncode.syosetu.com/n6453ex/
『付与って最強だと思いませんか? ~悪魔と呼ばれて処刑されたら原初の悪魔に転生しました。とりあえず、理想の国を創るついでに復讐しようと思います!~』
https://ncode.syosetu.com/n1226gl/
もよろしくお願いしますっ!!




