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4日目その3


何者かの手にされるがまま、動けずに固まっていると、目の前に青い肌の女性の顔が現れる。

俺がカエルだからだろうか。女性の顔がすごくでかく感じる。


「あんた、スカイガーデンカエルじゃないでしょ?」


「ゲコ?」

(え?)


「あたしにはわかるのよそーいうの。変化魔法でも使ってんの?」


「ゲコゲコゲゲコゲ、ゲコゲコゲゲコゲコゲ。」

(変化魔法どころか、魔法も使ったことないぞ。)


「ちょっと、ゲコゲコだけじゃわかんないでしょうが!」

俺の体を握っている手の力がさらに強くなる。


「ゲコゲコ、ゲコゲコ!」

(待て待て、死ぬから!)


「わかんないって!ラブフィスト喰らわせるわよ!」


「ゲコゲー!ゲコゲゲコゲコゲコゲコゲ!」

(やめろー!何かわからんが痛いのはやめろー!)



・・・



「どうも話せないみたいね。」


「ゲコ。」

(わかっていただけたようで。)


「じゃあこうしましょ。あたしはイエスノーで答えられる質問するから、

はいならゲコ、いいえならゲコゲコで答えなさい。」


「ゲコ。」

(はい。)


「で、あんたは何者なの?」


「ゲコゲコゲゲ!」

(初っ端からイエスノーで答えられないぞ!)


「冗談よ。あんたスカイガーデン出身?」


「ゲコゲコ。」

(違うぞ。)


「誰かにその姿にさせられた。もしくは何かに巻き込まれてその姿になったってことかしら?」


「ゲコ。」

(うん。その通りだ。意外といい質問するじゃないか青いの。)


「ん?何かあんた今腹立つ顔したわね。」


「ゲ、ゲコ。」

(一応褒めたんだが。)


「まあいいわ。あんた見た感じ、魔法の潜在能力はかなり高いじゃない。あたしの魔力ちょっとだけ分けてあげるから、

それ使って元に戻りなさいよ。」


「ゲ?ゲゲコゲコゲコ?」

(え?魔法とか使えないんですけど?)


「いくわよ。マナシェア!」


「ゲコー!」

(おお~!なんだか体中に力がみなぎってくる気がする。)


「どう?こんだけ魔力があれば元に戻れるんじゃない?」


「ゲコゲー。」

(魔力があっても魔法の使い方がわからんのじゃあなぁ。)

確かこうやってたよな。

試しに女性の真似をして右手を前に出してみた。


「ゲコゲコ!」

(マナシェア!)

自分の体が光に包まれる。


「馬鹿!自分に自分の魔力分け与えてどうすんのよ!意味ないでしょうが!」


「ゲコゲ!」

(知るか!こちとら魔法の使い方なんか知ったこっちゃないわ!)


「キー!せっかく親切で魔力分けてあげたっていうのに!

このクソガエル!勝手にしなさいよ!こんなのほっといて、あの子達に買って帰るお土産でも探そ。」

青い肌の女性がふよふよと俺の目の前から遠ざかって行く。

一体何だったんだ。


それにしても今回の明晰夢、昔話に出てきた記憶がない。もしやこれはまたやり直しなのか・・・。



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