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4日目その2


「どう?」


「いいじゃん。ミサンガって髪止めるのにも使えるんだな。」

ユキコがリクに、昨日買ったミサンガで作ったポニーテールを見せている。

なるほど、悪くない。


「クミはミサンガ髪留めに使わないの?」

俺は、ひょっとしたら違う髪型のクミが見られるんじゃないかと思って話をふってみた。


「う~ん。あたしは手首に巻いとくかな~。」


「まあ普通はそうだよね。」

残念。違う髪型のクミも見てみたかったな。


「お待たせしました~。スカイガーデンメロンパフェ4つでございます。」

喫茶店の店員さんがパフェをテーブルに持ってくる。


「こちら、ここスカイガーデンをモチーフにしてお作りしております。雲をあしらった生クリーム。

カップの真ん中にどっしりと構える柱状のメロンが魔導エレベーター。

そして生クリームの上にちりばめられているウェハースが、時の防人の住居を現しております。

ごゆっくりどうぞ~。」


「ん~!美味しい!」

クミが一口食べた後、顔をプルプルと揺らしている。

可愛い。けど、もうちょっとパフェの見た目を楽しんでもよかったんじゃないかな?

お腹空いてたのかな?まあ何でもいいや、可愛いから。


「!」

そんなことを思っていると周りの景色が一瞬で変わり、どす黒い雲がゆっくり流れ、紫電が辺りを走る。


「おい、ダイスケどうした?」


「え?」

辺りを見回すと元の喫茶店に座っていた。


「ダイスケ急にビクッってなって、動かなくなったからびっくりしたぜ。」


「うん、あ、いや。」


「どうせクミちゃんの胸の谷間にみとれてたんだろ?」


「え!?リク君のエッチ。」

クミが両手で胸元を隠している。


「いや、俺じゃなくてダイスケが。」


「そもそも変な目で見てないと、そういう発想自体が生まれてこないんじゃ。このスケベ!」

ユキコがリクをデコピンしている。


「痛って~!ああ、これ絶対頭に穴開いてる。やばいって。俺のおでこもユキコの胸みたいになってる。」


「ほほう。あんた、頭にトンネルを開通したいみたいね。」

ユキコが右手で再度デコピンの準備をしている。

なんか腕プルプル振るえてますけど。

ああ、リク終わったな。来世で会おう。


「ぐわああああああああああああああああああああああああああああ。」


・・・


「今日は早めに寝るか~。ダイスケも疲れてるみたいだしな。」

ホテルの男部屋に戻った後リクが話しかけてくる。


「ああ、そうさせてもらうよ。最近ちょっと体の調子が良くないんだよな。」


「まあホテルとはいえ慣れない環境でずっと過ごしてるからな。今日はゆっくり休んで明日からもっと弾けようぜ。」

おでこに絆創膏を張ったリクが親指を立ててくる。

馬鹿っぽいけどやっぱいい奴なんだよな。

俺は親指を立ててリクに向けた後、そっと掛布団を被った。



・・・



「ゲコ。」

(ん?)


「ゲ、ゲコゲコ・・・。」

(ああ、これは・・・。)


人じゃないパターンのやつだ。

例の明晰夢、どうやら今日の俺はカエルらしい。

手に付いた吸盤をゆっくりと見つめ、ため息をついた。


「ゲコー。」

(はぁ~。)


とりあえずここでいても仕方ないし、誰かいそうなところ行くか。

無駄にぶよぶよした足で雲の地面を蹴って前に進む俺。

おお、めっちゃ進む!

カエルも捨てたもんじゃないな。

などと思っていると何者かに体を掴まれた。


「ゲコ。」

(グエ。)

苦しい。何者かの手が体に食い込む。


「ちょっとあんた。なんでこんな姿してんのよ?」


「ゲコ?」

(え?)


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