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いよいよ
キーンコーンカーコン♪
授業の終わるベルが鳴った。
さて、僕らの計画が実行される。
カツ先生「よし、今日の授業はここまで。今日の予習をしっかりやれよ」
カツ先生は今から何が起こるかもわからず鼻歌混じりに教室をでた。
僕とサトーはお互いに顔を見合わせうなづいた。
何も言わなくてもお互いやることは分かっていた。
よし、計画を実行だ。
サトーが教室を出ると、カツ先生がのんびりと歩いていた。
サトー「先生!」
カツ先生「おう。どうしたサトー」
サトー「先生。今日の授業でどうしても分からないことがあって。」
カツ先生「お?珍しいな。いつもは授業で分からない事があってもわざわざ聞きに来ないやつがw」
サトー「う。そんなことないですよ。僕は今日から真面目に生きると決めたんですよ。ははは」
ばかかあいつ。誰がみても目が泳いでるぞあいつ。
僕は教室のドアの隅に隠れ、様子を伺っていた。
カツ先生「お、おう。そうか。やっと真面目に俺の授業を聞いてくれる気になったか。いやー先生うれしな。ははは」
サトーは少し罪悪感が出たのか引きつりながら笑っている。