story No.7
ピンポーン
しばらくして藤崎君が現れた。
「梨子ちゃん!」
『今、いい…?』
「うーん、ちょっと待って」
藤崎君は中へ入ってた行った。
奥がざわめいて、藤崎君の声が聞こえた。
「男ばっかだけど、あがって」
『愛美もいるの』
「うん、いいよ」
中に入ると、優さまを除いて3人の男の人がいた。
葛城 唯人
黒崎 馨
緒方 良平
『私は白石梨子。この子が磯部愛美』
互いに自己紹介をした。
「優馬、この子が酔っぱらい?」
葛城君が言った。
「そうそう」
「おい、酔っぱらいとか言うなよ。」
『みんな知ってるんですか?』
「おぉ、俺が言った」
「おい、優馬!」
「ムキになっちゃって。酔っぱらいが好きだからって」
みんなが驚いた顔をした。
「おい、恭平どういうことだよ?」
「なんでもねぇよ…梨子ちゃん、用は?」
『あっ、そうだった!』
事情を説明した。
「なるほどねー」
優さまが言った。
「俺はメンズの日焼け止めだな」
黒崎君が腕をさすりながら言った。
「夏は男も焼けるもんなー。事務所が日焼けにうるさくて」
『へぇー。メンズ日焼け止めね』
「俺は、メンズリップ。唇荒れちゃって」
そう言ったのは緒方君だった。
「俺も唇荒れる」
他にもたくさんの意見がでた。
「後ろの子、静かだね」
葛城君が言った。
「あっ、あたしkiss-jの大ファンで緊張しちやって…」
「そっかー。ありがとな!」
「いえ、ありがとうだなんて‥‥」
「コンサート来てくれたらしいよ」
優さまが言った。
「マジっ?嬉しいなー」
「当選して、ほんとに嬉しかったです。恭ピーとハイタッチ出来たし、ねぇ?梨子」
『うん』
「ハイタッチ?お前そんなキャラじゃねーだろ」緒方君が言った。
「恭平は酔っぱらいに告」
優さまが言いかけた。
ヤバいっ、バレちゃう…
「愛美ちゃーん!」
酔った黒崎君が愛美に抱きついた。
「おい、馨!お前飲みすぎなんだよ。アルコール弱いくせに。大丈夫?愛美ちゃん」
「しっ、心臓止まるかと思った」
運良く、黒崎君のお陰でバレなかった。
だけど、藤崎君が愛美と話していることに少しの嫉妬を感じた。
「今日は帰ったら?もう化粧品の話出来る感じじゃないし」
藤崎君は私に言った。
『そっ、そうだね…』
「また、聞きに来てよ。みんなが集まる日教えるから。その時続き話そっ」
「うん、ありがとう。じゃあ。ほら愛美!行くよ」
「あっ、うん」
部屋に帰ると愛美は
「もー、あたし隣には行けない」
と言った。
『どうして?』
「だって、kiss-jだよ!?緊張で寿命が10年縮みそう…」
『そんな大げさなっ』
今日もベッドに二人で寝た。
「梨子、おきてる?」
『…うん』
「梨子、藤崎君に告白されたんでしょ?」
『なっ、何で知ってるの?』
「ゴミ当番の時、恭ピーから聞いたの」
『…そうなんだ。』
「どうすんの?」
『どうすんのって…』
「待たせ過ぎるとチャンス逃すよ」
『えっ?』
「梨子、恭ピー好きなんでしょ?」
『……』
「相手がアイドルだから迷ってる。違う?」
『…うん』
「やっぱり。梨子はいつもそう。真面目で何でも出来るけど、慎重過ぎる」
『そんなことないよ…』
「好きな気持ちにアイドルとか関係ないよ。ホントの気持ち伝えたら?」
『…そうだね』
伝えよう。
まっすぐな私の気持ちを伝えよう。
そう思った。
その日の夜は長く感じた。
つづく。




