表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/20

story No.6

「梨子ー!梨子ー!起きて!大変!!」

『何よ、朝から…』

まだ、寝ていた私は不機嫌だ。

「今日ゴミ当番しょ?」

『あっ、忘れてた』 

「で、ゴミステーション行ったの。

そしたら、きょっきょっ恭ピーがいたの!!!」

『…えー!?何で?』

「知らないわよっ。今日はね、708号室と709号室の人がゴミ当番なんだけど。って、ことは梨子の家の隣の人って…藤崎恭平ー!?」

『バレたか…』

「バレた?どういうこと?

まさか、梨子知ってたの?」

『…うん』

「キャー!嘘でしょ?」

恐る恐るゴミステーションへ行くと

そこには藤崎君が立っていた。

「おはよう。ごめん、バレちゃったみたい」

『うん』

私は苦笑いをした。

「おはよう。君が愛美ちゃんだね。話は聞いてる。よろしくね」

「きょっ恭ピー!本物ですか?kiss-jの?」

「まあね」

藤崎君は笑った。

「うそっ。夢みたい!こんなことって??あの…優さまは?優さまはいないんですか?」

『ちょっと、愛美。図々しいわよ』

「いいよ梨子ちゃん。今晩来る予定だけど。今度のコンサートの打ち合わせするからメンバー全員来るんだ」

「えっ、kiss-j全員ですか!?」

「うん」

「どうしよう…」

『愛美は関係ないでしょ』

「でも、だって隣に隣に優さまがっ!梨子えらいところに住んでるわねー」


ふと時計を見ると8:20だった。

『ヤバッ、もう、行かなきゃ。愛美、藤崎君に変なこと言うんじゃないよっ。じゃっ』

愛美より早く出勤する私は会社へ向かった。



「帰りましょうか。もう8:00過ぎたし」

「そうだね。あのさ、梨子ちゃんってどんな人?」

「えっ?…そうですね。わたしのお姉ちゃんみたいです。しっかりしてて、真面目で頭もいいしキレイだし…なんでも出来ます」

「そうなんだ」

「なのに梨子、男だけいないんですよ」

愛美は笑って言った。

「あのさ、俺、梨子ちゃん好きなんだ」

「…はっ?」

「告白したんだけど、答えだしてくれなくて。そりゃそうだよね。芸能人と恋愛なんて。週刊紙とか、事務所に気を使うもんね」

藤崎君は愛美に、今までの私と藤崎君の関係を話した。

酔ったところから、ごはんを食べたことも。



愛美と会社で会ったときは妙にニヤニヤしていた。

「白石!」

「はい、部長」

「今度のメンズ向け化粧品の開発は君の部署が担当になったから。そして、企画リーダーは君、白石梨子だ。バンザーイ」

『えっ?ちょっと待ってください。私たちの部署には女性しかいません。メンズ担当させるなら、開発部の方が適しています。男性もいますし』

「開発部は今、ハーブの化粧品開発で忙しいんだよ。なんせ、ライバル社のマキシマムがハーブを全面に出し始めたからな。もし、白石のメンズ化粧品企画が上手くいけば、フェアリーはヨーロッパに進出できる大チャンスだ。白石も昇進出来るし。期待してるよ、企画リーダー。じゃっ!」

『ちょっ、部長ー!』

困ったことに、なった。

問題は山積みだ。

昇進はうれしいけど、メンズなんて自身ないし…



帰宅すると愛美が晩ごはんを用意していた。

「大下部長から聞いたわよ。企画リーダーなんてすごいじゃない」

『でも、メンズなのよ!?うちの部署、女しかいないのに』

「あー、じゃあkiss-jに聞けば?どんな化粧品欲しいですか?って。アイドルだから、色々と悩みあると思うわよ~」

『…それだっ!!』

「えっ?ガチで受け止められちゃった?ジョークのつもりだったんだけど…」

『いや、それめっちゃいい!もし、気に入ったのが出来れば使ってくれるでしょ?そしたら凄い宣伝効果よ!!それに、今日メンバー全員集まるって言ってたわよね?』

「えっ、まぁ。でも、コンサートの打ち合わせって言ってたし、邪魔になるよ?」

『そうねー。でも今日しかない!愛美、行くわよ!』

「ええー!?あたしも巻き込むの?」

外にでて、隣の部屋の様子を伺った。

騒がしい…

これはチャンス!

インターホンに手を伸ばした…


          

           つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ